公開日:2018年02月17日

在宅医療で訪問看護がメインとなるべき理由~高齢者は慢性便秘症で苦しむ方がホントに多いですよね!

こんにちは、本日も外来診療の宮の森の医師@今井です。

自分はこれからの在宅医療では訪問看護師がメインキャストとなるべきであると考えています。その理由は色々ありますがやっぱり大きな問題は医療的な面でいえば高齢者の便秘の問題ですね。

内科外来や在宅医療されていれる医師であればよくわかると思うのですが、ちょっとADLが落ちてきた、または落ちている高齢者は結構な確率で慢性の便秘に苦しんでいること経験すると思います。印象的には2人に1人くらいでしょうか。あと多剤服用している患者さんや認知の患者さん、麻薬を服用している患者さんも高確率でそうですね。

排便管理については医師は緩下剤や刺激性下剤の調整など投薬メインで治療するのですが、看護師さんは実際浣腸や摘便など実際そのものをみながら対応するためどうしたって看護師さんの方が細かなケアや薬剤調整が可能と感じます。またその後の排泄ケアの面でもやっぱり看護師さんの方が家族の方への指導や適切なケア用品の選定などの面で医師より役に立つ場面が多いのかなと感じますが皆さんはどうでしょうか?

排便管理がうまくいかないと認知症の方であれば不穏になるし、癌の患者さんであれば腹満感で苦痛を感じたりします。もちろん食欲も低下しますし場合により不眠などにもつながるでしょう。逆に柔らかすぎても日常生活が制限されてしまいます。便の問題は本当にADL直結していますよね。

やっぱり<これからの時代は食べる、寝る、排泄するといった行動の根本に関わるところを実際ケアできる看護師さんが重要なキープレイヤーとなるよな>って毎日便秘の患者さんの診察しながら考えています。

皆さんは便秘の患者さんにどう対応、ケアできますか?実際難しいですよね・・・

ついでにこの産経の記事短いですので興味ある方は目を通してみて下さいね~