改めて考えるクリニックの存在義とは???地域に貢献するために当院の外来で実践している3つのポイント

こんにちは、外来患者さんの往診もしている在宅医@今井です。

本日は当院の外来診療はなぜ年中無休なのか、という点について自分が地域のクリニックの役割をどう考えているのかも含めお話ししたいと思います。




皆さん地域のクリニックはなんのためにあるのか知っていますか?勤務医につかれた医者が楽をするため?簡単に利益をだすため?いえいえ違います。

病院ではできない医療を提供し地域に貢献するため

そのためにクリニックが存在しています。ミニ病院のようなことをしてもあまり意味がありませんよね。同じなら病院に行った方が当たり前ですがいいと思います。

なので当初から当院は「何をすればその地域で貢献ができるのか」という点をまずは考え在宅医療を開始しました。したい医療がある→開業、ではなく地域に貢献できる医療から何をすべきか考える、というのが原点です。

時がたち在宅医療も目途がついたため昨年から外来診療を開始しましたが、ここでもどんな外来をしたいのか、というよりはどうすれば最大限地域に貢献できるのか、をまずは考えました。その結果以下の機能をもつ外来が一番これからの社会的にも必要とされるだろうという結論に至りました。

 

年中無休で医療へのフリーアクセスの機会を担保する

これは今後緩やかな医療へのフリーアクセスの制限が起きたときに基本的には地域でおきた医療の問題は地域のクリニックでまずは対応してください、という方向になる可能性が高いと考えています。宮の森、円山、山の手、24軒などの地域の患者さんのためにも当院が土日も休まず診療することが一番の貢献になるのではないかと考えました。

外来患者さんであっても来るのが大変なら往診する

高齢者が増加すれば体調悪化時には動けないことも予想できますし、認知症の患者さんでは入院しない方がいい場合もあるでしょう。また癌の緩和ケアを受けていない患者さんでも突発的に往診が必要となることはあるかも知れません。在宅医療の経験が豊富な当院が往診まで対応し地域にでていくことは意義があることだと思っています。

基本的には診れる範囲でどの疾患も断らない

これは在宅の延長上ですが基本的にはどの疾患でも断らないで診ています。というかどちらかというと高齢者が多くの専門医に通院する今の制度には疑問をもっているためできるだけ総合診療として診療しています。もちろん専門科の診療のメリットは自分も専門医なので十分理解していますが、高齢者の慢性期医療に関してはデメリットの方が大きいのではないかと、考えています。必要に応じ専門科のDrに教えを乞う、その方が地域の人にとってもよいのではないかと考えてできるだけどの疾患も、救急診療も断らないようにしています。

という感じで考えた結果現在の外来診療のスタイルとなりました。これプラス24時間365日行い自宅で暮らしたい人が自宅で暮らせるようにバックアップする、という在宅医療の機能を組み合わせ当院は地域に貢献したいと考えています。

お金を追求するのではなく、あくまでクリニックはどうしたら地域に貢献できるのかという社会的貢献、意義を追求する視点を重視して活動すべきと考え診療や活動をしていきたいと思っています。

さて明日明後日も外来です。休まず頑張っていきたいと思います。皆さんは地域の診療所にどんな機能を望みますか?よかったら教えてください。



このエントリーをはてなブックマークに追加


在宅緩和ケア、在宅での特定行為を推進するために見直した方がよい訪問看護の制度はこれ!!!

こんにちは、訪問看護にお世話になっている在宅医@今井です。

訪問看護の制度ですががん終末期の患者さんに関しては結構な自己負担が生じる形になっているのを皆さん知っていますか?

訪問看護は医療保険と介護保険の両方で利用できるのですが、在宅緩和ケアの対象となる患者さんは医療保険での訪問看護となります。

その医療保険での訪問看護に関しては現在の制度では「営業日、もしくは営業時間以外の訪問に関しては保険診療にプラスして別途自費での追加料金の設定が可能」となっています。

多くのステーションは1回の訪問が3000円から5000円程度の自費設定となっています。皆さんは高いと思いますか?安いと思いますか?

例えば夜間に週2回対応して土日も連日訪問するとそれだけで保険診療+12000~20000円のお金がかかってしまいます。これが1か月になると・・・・訪問看護の自費負担だけでも5~10万円くらいすぐにいってしまいますよね。

自分はこの自費設定の制度は大いに問題だと思っています。

結局患者さんが頼みたいけれどお金を気にして頼めない、看護師を呼ばないということになってしまいます。結果どうなるか?状態が悪化してからの訪問で発見される、もしくは看護業務のために在宅の診療所の医師が呼ばれる(保険外のお金はとらないので)、といったことになります。

 

可能であれば訪問看護ステーションの自費設定も診療所と同じように保険内に収めるようにすべきです。国は在宅緩和ケアを勧めたいのなら、訪問看護に特定行為をやらせていきたいのなら、ここの部分の制度の問題を放置することは医療者にとっても患者さんにとっても絶対良くないことだと考えます。

 

皆さんはこの問題どう考えますか?



このエントリーをはてなブックマークに追加


地域・在宅での活動に興味のある薬剤師さんへの10の質問

こんにちは、宮の森の外来診療医@今井です。

来年度から薬剤師さんの仕事、徐々に在宅シフトになってきそうですね。個人的にはもっと在宅の現場に薬剤師さんが出てきてほしいと考えていたので診療報酬上でも在宅への進出を促す形になるのは在宅医療全体にとっては良いことではないかと考えています。(薬剤師さんにとっては大変になるでしょうが・・・)

そんな在宅医療にどんどん積極的に参加しようと考えている薬剤師さんに、多職種が薬剤師さんにどんなことを求めているのか、また薬剤師さん自身が何を考えて在宅で活動したらいいのか、自分からの質問という形で薬剤師の皆さんの考えるきっかけをつくることができればいいなと思いました。なので以下に薬剤師さんあての質問をつくってみましたので参照ください。

 

地域・在宅での活動に興味のある薬剤師さんへの質問

1在宅での総合的な薬剤管理への準備はできていますか?残薬管理、作用と副作用のアセスメント、分割調剤時にどのような点に注意するか等事前に考えていますか?

2外来もしくは在宅医へ処方設計に役立つようにどのようなフィードバックをしたらいいか考えていますか?

3時間外、24時間対応はいいとしても土日も含め出動する準備はできていますか?

4患者さんの身体、生活、社会的な状態にあわせた服薬指導ができますか?

5退院時カンファレンスに積極的に参加できますか?

6在宅緩和や認知症患者さんのケアにどのように他職種と関わるか考えていますか?

7常に減薬の可能性を考えていますか?

8患者さんの栄養管理へ積極的に参加できますか?

9多職種へ薬剤の面からの指導をどんどんしていけますか?

10保健薬のみでない物販の拠点として患者さんに付加サービスを提供できますか?

 

ということで敢えて”こうして欲しい!”ではなくて薬剤師の皆さんへの質問という形をとってみました。できればこの質問への答を胸に在宅の現場にでてきてほしいと思います。薬剤師の皆さん、是非お待ちしていますよ~!



このエントリーをはてなブックマークに追加