地域包括ケアに向けての調剤薬局改革~薬剤師さんの働き方を変える6つのポイント

こんにちは、薬剤師さんに期待している在宅医@今井です。

さて表題の如く地域包括ケアシステムにおいて薬剤師さんの役割は非常に重要になるため現在の仕事から大きく改革する必要があるのではないかと個人的には考えています。現在の門前の仕事のみでは正直他職種からの期待には薬局、薬剤師さんは答えられないのではないか・・・・・と心底危惧しています。

ということで在宅医の今井が地域包括ケアに向けて、調剤薬局さんの薬剤師さんの働き方の改革案を勝手に考えてみました!!皆さん、特に薬剤師の皆さんはどう考えるのかご意見頂ければと思います。

以下宮の森の在宅医@今井が考える調剤薬局の薬剤師さんの働き方改革の6つのポイントです

1医師への積極的な処方設計へのフィードバック!

2調剤はフィジカルアセスメントを大事に!

3多職種へ薬の教師としてどんどん情報発信しよう!

4在宅医療が求められている業務と認識しよう!

5ケアの実践者としても活動していこう!

6連携の中心になるように動いていこう!




まずは上からみていきます

1医師への積極的な処方設計へのフィードバック!

そもそも薬剤師さんの仕事は医師の下請けでは全くありません。医師とは違う視点から患者さんを評価し処方が正しいかどうかを評価する、そしてOKなら調剤する、これが正しい職務ではないでしょうか。なので処方設計へのフィードバックがない仕事は基本的には厳しい言い方ですが個人的には駄目だと思います。薬剤師さんのアセスメントをきちんと処方設計にフィードバックする。この役割って絶対これから重要になると思います。後述するようにそのためにはフィジカルアセスメント能力は必須ですが・・・

2調剤はフィジカルアセスメントを大事に!

これまでは薬剤師さんは生活面を中心にいかに服薬を正しく行ってもらうか、を考え調剤の工夫をされてきたと思います。ただ医療者が絶対的に少なくなる地域包括ケアのこれからの時代では服薬までの過程に関わるのではなく服薬後の変化までもきちんと評価することが求められます。その仕事は看護師や医師に任すのではなく薬剤師さんがすべきと思いますがどうでしょうか???服薬後の評価にはフィジカルアセスメントがきちんとできることが欠かせません。これからの調剤は当たり前のようにフィジカルアセスメントをベースとした評価が必要、もしくは他の職種から求められるのではないでしょうか?

3多職種へ薬の教師としてどんどん情報発信しよう!

2の続きですが得た情報を自分でもっているだけでは全く意味がありません。他職種への積極的な情報発信が絶対的に必要となります。端的に言えばアウトプットのない薬剤師=何も知識がない薬剤師、と評価されるかもしれません。予想される副作用、診て欲しい観察点、自分で診た情報の発信などどんどん情報を発信することも必須だと考えています。

4在宅医療が求められている業務と認識しよう!

現状では対人業務の最前線は在宅医療の現場です。是非調剤薬局に勤務している時でも在宅こそが薬剤師のフィールドと考えて行動してください。厳しいですが店舗にこもっている薬剤師さんは浦島太郎だと言われても仕方ありません。積極的に店舗からでて活躍の領域をどんどん広げていきましょう!

5ケアの実践者としても活動していこう!

薬剤師=調剤、という固定観念は捨てましょう。実際にその立場でしかできない患者さんや家族のケアという仕事も絶対あるはずです。自らがケアの実践者としてどう地域や店舗でふるまうべきか、きちんと自分の中で考えて是非行っていってください。必ず理解者は地域にはいます。

6連携の中心になるように動いていこう!

入院⇔外来⇔在宅と提供する医療の場所により現在では医療者がどんどん変わります。唯一患者さんが元気な時から関わっていて変わらない関わりなのは薬剤師さんです。医療のみならず介護の情報にも精通し地域の医療資源や介護情報をどんどん患者さんや家族に提供していきましょう。また関わる医療者や介護者が変わる中で、唯一変わらない医療者として多職種連携には積極的に関わっていくようにしていきましょう。

 

どうでしょうか。こんな薬剤師さんが増えれば面白くなるな、もしくは多職種に必要とされる薬剤師さんはこんな役割になるはず!!そんな視点から薬局薬剤師さんの働き方改革案書いてみました。

皆さんはどう考えますか?是非教えてください。お待ちしています。

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自宅で過ごすことの素晴らしさ~在宅医療で感じる自宅の持つ不思議な7つの力

こんにちは、札幌宮の森の在宅&在宅緩和ケア医@今井です。

自宅には不思議な力がある!!

これって在宅の医療者ならみんな感じるのではないかと思いますがいかがでしょうか?え?そんなのマユツバだって?いえいえ、本当に病院から帰ってきた患者さんは不思議と元気がでるんですよ~

 

以下今井が思う”在宅医療で感じる自宅の持つ不思議な7つの力”です

痛みの頻度と強さが少なくなる

使用する麻薬の必要量が少なくなります。在宅医療者ならよくある”あるある”ですよね。

食欲がでる

病院ではたべれなかったけれど自宅の慣れた環境で慣れた食器で食べなれたものなら不思議と食べられることあるんですよ~

不穏がなくなる

やっぱり自宅は落ちつきますね。病院であれだけ暴れた人がだいぶ落ち着くこと、これもよく経験します。

よく眠れる

同上。住み慣れた部屋の天井みながら寝るのが一番の睡眠剤となるようです。

意識がよくなる

これも良くありますが覚醒状態がよくなって受け答えできる方増える印象です。

家族も元気に

入院していたときと状態が少しでも変わると介護している家族の方もやる気がでてきて元気になっていくことあります。

余命が長くなる

これもホント不思議なんですが予想より長く寿命が伸びて生活する人って結構いらっしゃるんですよね~、不思議です・・・

 

という訳で在宅医からみた自宅がもつ不思議な力でした~、病院で頑張っている患者さん、無理しないで早く帰ってきた方が絶対いい人生、生活おくれますよ!!!我慢しないでくださいね。

皆さんの経験はどうでしょうか?他にもあったら是非教えてください。


認知症の診療で重要なこと、それは言い訳をしないこと

こんにちは、外来でも在宅でも認知症の患者さんを診療している医師@今井です。

認知症の方の診療で大事なこと、それは診療の言い訳をせずにきちんと結果を受け止めることだ自分は考えています。

どういうことか?



皆さんの周りのお医者さんは認知症の方の治療、ケアをどうしているでしょうか。投薬したり往診したり、場合によっては訪問看護を導入したりして治療をされていると思います。ただまれに予期せぬ出来事が起こります。

転倒であったり、肺炎であったり、はたまた癌が見つかったりと・・・・

そんな時に「やっぱりこれは仕方なかったな」と結論していることが多いのではないでしょうか。当初は自分もそうでした。ただ最近自分は「何かもっと予防するためにできたことはあったのではないか」と自分に問題がなかったのかの考えるきっかけとしています。起きた問題がもっと早く予測できたのではないか?と・・・

転倒であれば抗認知症薬や睡眠薬、抗精神病薬の影響がなかったか?肺炎であればもっと口腔ケアの介入ができたのではないか?家族への指導が足りなかったのではないか?癌がみつかったのであればどこかのタイミングで検査しておくべきだったのではないか?などなど・・・あとで振り返ってみると患者さんや家族は何かしらのサインを送っていることが多いです。ただ医療者や介護者が気にしていなかっただけ、ということもありうると思います。



自分に対し言い訳を続け仕方なかった、で済ませていては診療の進歩もないし、何より診ていた患者さんにも申し訳ないと考えています。

認知症の患者さんにおきるイベントは予測できる!

こう信じて診療し、起こった結果は予測ができなかったかどうか、もっと介入ができたのではなかったかを考える。もしサインがあったのであれば予防できなかった非を素直に受け止める、自分自身に言い訳はしないように心がけていきたい、そんな風に自分は考えています。

皆さんはどうでしょうか?認知症の患者さんを診察、もしくはケアする時にどのように考えていますか?よかったら是非教えてください。

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