公開日:2018年02月02日

在宅緩和ケア、在宅での特定行為を推進するために見直した方がよい訪問看護の制度はこれ!!!

こんにちは、訪問看護にお世話になっている在宅医@今井です。

訪問看護の制度ですががん終末期の患者さんに関しては結構な自己負担が生じる形になっているのを皆さん知っていますか?

訪問看護は医療保険と介護保険の両方で利用できるのですが、在宅緩和ケアの対象となる患者さんは医療保険での訪問看護となります。

その医療保険での訪問看護に関しては現在の制度では「営業日、もしくは営業時間以外の訪問に関しては保険診療にプラスして別途自費での追加料金の設定が可能」となっています。

多くのステーションは1回の訪問が3000円から5000円程度の自費設定となっています。皆さんは高いと思いますか?安いと思いますか?

例えば夜間に週2回対応して土日も連日訪問するとそれだけで保険診療+12000~20000円のお金がかかってしまいます。これが1か月になると・・・・訪問看護の自費負担だけでも5~10万円くらいすぐにいってしまいますよね。

自分はこの自費設定の制度は大いに問題だと思っています。

結局患者さんが頼みたいけれどお金を気にして頼めない、看護師を呼ばないということになってしまいます。結果どうなるか?状態が悪化してからの訪問で発見される、もしくは看護業務のために在宅の診療所の医師が呼ばれる(保険外のお金はとらないので)、といったことになります。

 

可能であれば訪問看護ステーションの自費設定も診療所と同じように保険内に収めるようにすべきです。国は在宅緩和ケアを勧めたいのなら、訪問看護に特定行為をやらせていきたいのなら、ここの部分の制度の問題を放置することは医療者にとっても患者さんにとっても絶対良くないことだと考えます。

 

皆さんはこの問題どう考えますか?



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