第7回医師の働き方改革に関する検討会の資料を読んでの感想
こんにちは、労働条件など関係ない診療所の管理医師@今井です。
先日医師の働き方改革に関する検討会で医師の勤務内容についての検討が行われたようですが資料を抜粋して少し読んでみたいと思います。
検討会の資料の内容確認
資料1と資料2ありますが、1は長いので結論が主体である2だけ提示します。
取り組むべき案として提案されていたものは
1 医師の労働時間管理の適正化に向けた取組
2 36協定等の自己点検
3 既存の産業保健の仕組みの活用
4 タスク・シフティング(業務の移管)の推進
5 女性医師等に対する支援
6 医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた取組
の6点が提示されていました。
1と2、3、6に関しては正直実行性は???でしょう。この問題の解決は数年かかりますね。以下の記事にあるように大学病院や公的病院での時間管理や医師同士のタスクシェア、休日管理をどうするかは非常に難しい問題です。民間の病院はある程度は大丈夫だと思いますが・・・以下参考記事どうぞ
4に関しては一番てっとり早くできそうですね。この項目はあとでどこから手をつけたらいいか述べてみたいと思います。
5に関しては既に民間の病院ではどんどんしているでしょうし、今回の診療報酬改定でオンライン診療が導入されたことからも今後女医さんや子育て中の医師のオンライン診療の実現性は診療科によっては数年以内にはあるでしょう。
何から手をつけるべきか
一番実現性が高そうで医師の業務負担を現実的に減らすことが可能そうな案は4のタスクシフトとなるかと思います。タスクシフトする内容は病院や在宅などでも色々ありますが、病院や診療所レベルで考えるとどう考えても
書類管理や作成業務を医師から外し専任者をつけることにインセンティブをつけることを推進する
これがまずは一番即効性があり医師の無駄な時間を減らせると思います。
実際医師としても実臨床で時間とられるのはある程度許容できますが、書類管理での残業は本当につらいところがあります。結果どんどん後に書類が残り医師にとっても患者さんにとっても医事科(遅くなれば当然クレーム来ますし・・・)にとっても大変ストレスが高い業務となっています。
入院の度毎に同じ書類内容の作成をするのに時間をかけるのは本当に時間もったいないですよね・・・
国が業務移管、タスクシフトを真面目にきちんと考えているならば、医療機関の任意に任すのではなくこの部分にきちんとコストをかけるだけでだいぶ効果がある施策となると思います。けちらないで予算つけて欲しいですね。
大規模なタスクシフトではなくまずは書類作成や書類管理業務を医師からなくすようにアクセル踏むことを検討してみては?これだけでも1日1時間近くは医師の業務が楽になるはずです。資料を読んで自分はそんな風に感じましたが皆さんはどう考えましたか?よければご意見くださいね