公開日:2022年02月23日

2024年に向けて、医師の働き方改革はすすんでいくのでしょうか???

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

昨日定点観測しているサイトからの記事で以下の記事を見つけました。東京新聞より

運転手の休息「最低9時間」案、タクシー業界の作業部会も継続審議に 国際基準の11時間求める声も

「バスやタクシーなど運輸業界で働く運転手の過労防止策を議論する厚生労働省労働政策審議会は21日、タクシー業界の作業部会を開いた。勤務終了から翌朝の始業までの休息時間を「最低9時間」とする同省の案について、労働組合代表の2人の委員のうち、1人が国際基準の11時間に拡大することを求めて反対したが、労使とも容認論が大勢を占めた。結論は出ず継続審議になった。(池尾伸一)

 国際基準より大幅に短い厚労省案については17日にバス業界の作業部会があり、やはり労使とも容認の意向を示したが、公衆衛生専門家の委員から安全運行が確保できるか不安視する意見が出ていた。運転手の過労による事故が増える中、日本労働弁護団も反対の声明を公表している。
 同省は、運転手の勤務終了後の休息時間について9時間以上取らせることを企業に義務付けた上で、国際基準の11時間については法律的な義務付けのない努力目標にとどめる案を提示。経営側から参加する2人の委員は受け入れる考えを示した。
 労働組合側は1人の委員が「原則11時間とすべきだ」と主張する一方で、もう1人は厚労省案を容認する姿勢を示した。
 現在の休息時間は1989年に出された告示でタクシー、バス、トラック共通で「最低8時間」。運転手の過労や睡眠不足による事故が増える中、見直しが課題に浮上。厚労省は通勤や食事時間も考慮し最低11時間とする案をいったんは提出したが、経営側が反対したことを受け「9時間案」を示している。
 同省は3月末までに新しい告示案をまとめ2024年4月から実施する考えだ。」
不眠不休の勤務は事故につながるので休息しっかりとらせましょうね、という話ですが・・・自分がこの記事を読んだ後に感じたことは「医師の働き方改革が2024年に本格的に始動するが、その時に上記と同じような議論が起こり経営側の理論が優先され働き方改革の開始が延期になるのではないか?」ということです。
ちなみに医師の働き方改革をめぐる議論としては以下の記事を一読してみてください。

医師の2024年問題とは?時間外労働規制などの働き方改革を解説

また勤務状況に関しての医師のアンケート結果はこちらに記事になっています。

勤務医39%、時間外上限の罰則適用「猶予すべきでない」

 

 

他業種と同様に考えるなら医師の働き方改革もまったなしで行うべきですが、現実の社会変化の状況を考えると多くの病院においてそこまで準備ができているとはとても思えません・・・本格始動を先送りにするか、もしくは大学病院などでは闇労働(あくまで仕事ではなく個人の活動範囲という名目)を積極的に行うか、どうなるでしょうか?

まぁ個人的には働き方改革を行わない医療機関はいずれ必ず淘汰されると思います。皆さんは医師の働き方改革、今後どうなっていくと思いますか?タイムスケジュール通りに進むと思いますか?

 

追記:2月25日に以下の記事を見つけました

働き方上限規制、現状での「24年度適用は困難」の声多く  自民PT

上記のような働き方改革が2024年に始まるのはだいぶ厳しそうですね・・・

 

 

2021年11月からクリニックから徒歩五分の場所でホスピス併設住宅開始しました!!入居希望の方は→こちらのHPこちらをどうぞ!

またHARELU宮の森で夜勤勤務ができる看護師さんも募集しています!→こちらをどうぞ!

札幌で在宅医療、在宅緩和ケアなどの訪問看護、地域密着型の外来看護をしたい看護師さん募集しています→こちらをどうぞ!

さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めました。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!

法人運営をしてみたい事務の方募集しています→こちらをどうぞ!

当院及びさっぽろみなみホームケアクリニックでは常勤医、非常勤医を募集しています→こちらをどうぞ!

2021年以前の過去の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!