在宅医療を長く続けるためのコツ:好きな業務を追求するより苦手な業務の対応こそが重要ですよ
こんにちは、宮の森の外来診療医@今井です。
今日も休まず外来診療しています。土日や祝日こそ医療機関、特に診療所は頑張るべきと個人的には思いますがまぁ頑張ってやっていきたいと思います。
さて今日のブログでは医療者が在宅医療を長く続けるためには何が必要でどう取り組むべきかを少し考えてみたいと思います。
在宅医療の世界に足を踏み込んだ看護師や医師、リハビリのセラピスト、薬剤師さんなどの医療者は、現状は数は少ないですが少しずつ増えてきていると感じます。ただやっぱりやめていく人も一定数います。勤務条件であったり休みであったり諸々理由はありますが、業務面が理由の方もいるのではないでしょうか?
自分がみてきた限り業務面が問題となり辞めていく方には共通点があるように思えます。それは
自分の好きな医療を行う時にはうまく対応できているけれど、嫌いな、苦手な業務と向き合った時の対応がうまくいっていないこと
です。
在宅医療を長く続けている医療職の方は業務がつらい、苛酷で嫌いであったとしてもうまく対応する術を自分で持っている人が多いのかなーという印象です。
癌の患者さんの緩和ケアは好きだけど認知症の患者さんの支援は苦手だ、もしくは患者さんのケアは好きだけど他職種との連携が苦手だ、医師と連携がとるのに緊張してしまう、家族との関係を築くのに失敗しやすい、などなど・・・
全て完璧な人はいませんが在宅医療を長く続けていきたいなら好きな業務をどんどんするのも大事ですが、自分が苦手な、嫌いな業務にどう対応していくか、克服していくかを考えることが非常に重要ではないかと考えています。
きちんと自分で苦手な分野や業務を把握しそれに向き合うことをきちんとしないで、在宅が好きで好きでたまらないという気持ちだけで突っ走るのみでは5年10年と働き続けるのはもしかしたら難しいのかな?とか辞めて行った人を見てきた経験上感じていますが皆さんはどう考えますか?
よければご意見お聞かせください。