公開日:2018年02月01日
未来の在宅医に求められる7つの能力~コミュニティ・マネージャーとして
こんにちは、宮の森在住の在宅医@今井です。
今回の診療報酬改定で在宅の臨床現場における医師と看護師の役割を国がどう考えているのか大体見えてきました。
①医療処置も含めおおまかな治療は訪問看護師にやってもらう
②医師は包括的な治療方針を決定し看護師へ指示する。また病状変化時の対応や治療方針の変更の際の説明などを主に行う。定期モニタリングはケアマネのように月1回、あとはオンラインが基本となり複数回見に行くのは末期の患者や神経難病の患者に限定される
大体このような役割になるのではないかと考えています。え?看護師がそこまでやるなんて信じられないですって?
これまでの常識を捨ててください
もうそういう方向に国は明確に舵を切っています。自分はそう遠くない未来にこうなると予想しています。
ただ在宅医の役割はそれだけではなくて、新たな仕事が付加されるのではないでしょうか?地域の医療・介護の最適化に向けての仕事、すなわちコミュニティマネージャーとしての仕事が求められてくるのではないかと思います。(在宅医を広義の意味でとらえてください)
では将来の在宅医にはどのような資質、能力が求められるでしょうか?おそらくは以下のような項目だと思います。
①地域の医療資源・介護資源の現状を分析し把握する能力
②足りない資源があればそれを補う方法や事業を考え、さらに実行する能力
③周りの人を巻き込んで動かしていく実行力
④ボランティアを組織する能力
⑤地域に必要な情報を発信する能力
⑥医療・介護保険の隙間にある人を援助する能力
⑦行政と交渉していく能力
地域の中で求められる在宅医の役割はどうなるでしょうか?皆さんはどう予想し、そして何を準備していきますか?是非教えてください。