公開日:2018年06月11日

在宅医療なんか専門性もないし誰でもできる簡単な医療と思っている医師は全然わかってないですね!!

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

今日は在宅医について少々書いてみたいと思います。

在宅医療は簡単な医療ではない!

病院の医師と話をしていると、在宅医療って専門性もないし検査自体も何もできないから誰でもできる、病院で最先端の医療を行うのを諦めた医師がするもんだ、って認識が根底にあるんだなって感じることがままあります。(別にコンプレックスではないですよ。)

まぁ検査できないことは確かですし専門特化した診療もしていないので言っていることもわからなくはないですが・・・・ただ少なくとも自分の認識では在宅医療って病院での医療よりはずっと難しいと感じています。

なぜ在宅医療が病院での医療より難しいのか?

例えば病院では問題なく医療できていた医師が在宅の現場にきたとしてます。そのまま何も在宅医の指導なく診療したとしてもほぼ100%立ちいかなくなると思います。

一部病院の医師が在宅医としていきなり開業→そのまま在宅専門のクリニックとして仕事している場合もありますがそれはかなり例外です。(というか大事な部分をすっ飛ばしている、勉強していない可能性大です)

なぜか?

それは以下の理由によると思います。

①在宅医療はコミュニケーションがもっとも重要だから

②在宅医療は制度を知らないと指示がだせないから

③検査ができないためフィジカルアセスメントが重要だから

④訪問看護師の行動原理を知らないと利用の仕方がわからないから

⑤ACPが多職種との話し合いの中で行われるから

 

いきなり在宅医になったおしてもこれらの①~⑤の全てを理解してできる医師はほぼ100%いません。そうなるとどうなるか?結局は患者さんや家族に不都合がおきてもだれも気がつかない&解決策を提示できないことになります。

質の低い在宅医療でもいいと思うならそれでもいいかも知れませんが、やはりある程度患者さんや家族に質を高く診療やケアを提供しようと考えると上記を理解し実践できるようにしておくことは必須かと思います。

でもそれって今までの先生達をみていると最低でも2~3年位は必要です・・っていう訳で在宅医療は専門性もないし簡単だ、なんていう医師は全然現実見えていないんですよね~

在宅するなら早めにやりましょう!!

上記のように在宅医療をきちんと質高くマスターし実践するためには3年くらいはかかります。2025年以降に必要とされる医師となるためにも早めに在宅医療の研修は必須だと思いますよ!後々やろうとしてもその時にはもう時期を逸しているかも・・・・当院はこれからも淡々と在宅医療を発展させていきます。興味ある方は当院まで連絡を!

 

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