患者さんや家族が切望する、在宅療養をバックアップするために本当に必要なレスパイト施設とは?

こんにちは、札幌の外来&在宅&在宅緩和ケアの医師@今井です。

患者さんや家族が切望している自宅で過ごすために本当に必要なレスパイトとはなんでしょうか?

国は地域包括ケア病棟や有床診療所、看護小規模多機能、小規模多機能、ショートステイ、お泊りデイなどを患者さんや家族のための在宅療養をバックアップするレスパイト施設と考えているようですが、現状では正直どれも不十分ですね。癌やALSなどの医療依存度の高い患者さん、入院が難しい認知症の患者さんの家族の方は苦悩しているのではないでしょうか?

以下にその理由を書いてさらにどのようなレスパイト施設が望ましいか書いてみたいと思います。

現状のレスパイト施設とその問題点

①地域包括ケア病棟

利点:リハビリが可能、医療依存度の高い患者さんの対応可能

問題点:あくまで入院であるため在宅生活の延長ではない、認知症患者さんの対応に???、見知った訪問看護師や訪問医がみる事が不可能

②有床診療所

利点:小回りが利く、医療依存度の高い患者さんの対応可能、見知った訪問医の対応は可能、

問題点:こちらもあくまで入院となる、訪問看護ステーションは入れない、数自体が少ない

③看護小規模多機能

利点:訪問看護と介護、通所、宿泊とバランスよく利用可能、ある程度の医療依存度の高い患者さんにも対応可、認知症対応も可能

問題点:患者さんがこのサービスを受けていないと利用できない(囲い込まなければいけない)、介護保険の自由度がかなり狭くなる、

④小規模多機能

利点:通所と訪問介護、宿泊とバランスよく利用可能、

問題点:医療依存度の高い患者さんは対応不可、囲い込み、訪問看護の入る余地がなくなる、リハビリ機能なし

⑤ショートステイ

利点:往診医が入れる、比較的自由にレスパイト日数を決められる

問題点:医療依存度の高い患者さんは利用できない、訪問看護が入れない、リハビリないのでADL低下する

どのような機能をもつレスパイト施設が必要??

という訳で繰り返しますが、上記のような施設では本当に自宅で暮らしたいと願う癌終末期、認知症患者さん、ALSなどの神経難病の患者さんのレスパイトが不十分であり安心して預けられないのが現状です。

往診医や訪問看護師が自由に出入りできて、かつ入院ではなく在宅の延長線上、さらにリハビリも行うことができて利用したいと思う患者さんや家族が(カンタキやショウタキなどの囲い込みの)縛りもなく利用できる、そんなレスパイト施設が望ましいと考えますがいかがでしょうか?(さらに付け加えるなら介護保険の点数使わないとかできると最高ですが・・・)

既存の制度で一番近いのはショートステイに訪問看護師の出入りを認める、リハビリ機能を充実させるなどがあるでしょうが・・・・本当にレスパイトが必要な患者さんや家族に安心して預けてもらえるような施設ができたらいいですね。というかそれをつくって運用してみようかなとも考えています・・・

 

皆さんは逆の立場でご自身が介護する家族となった場合はどうしますか?安心して、満足して預けられる場所はありますか?よければご意見くださいね。

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

「医師の働き方改革に関する検討会」がまとめた資料、「中間的な論点整理」を読む

こんにちは、昨年からしばらくはワークライフバランスを無視した勤務をしている宮の森の医師@今井です。

2月27日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」が「中間的な論点整理」を資料としてまとめましたので、国がどのような方向性で考えているのか少しだけ資料を読んで理解してみたいと思います。

資料1 より

1と2なんてやり始めたら大学病院や特定機能病院ってどうなんの?って気もしないでもないです。どこまでが労働でどこまでが勉強なの?って明確に規定するのは難しいですね。ただ現状ではやはり医療機関に長時間いること=社会的には労働とみなされる部分ではあるので、今後医師も病院外で自己研鑽ができるようにしていくことが大事になるのでしょう。

ただこの項目の中で個人的に一番気になっているのはやっぱり4のタスクシフトの項目です。どの程度までのタスクシフトを考えているのか・・・もう一つの資料「 医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」の方にもっと詳細な検討内容がタスクシフティング、タスクシェアリングとして書いていますので書き出してみたいと思います。(気になるところのみ赤文字にしてみます)

タスク・シフティング(業務の移管)

・ 医療機関や診療科ごとに提供する診療内容が異なるという特性を踏まえ、医師の行うべき業務とそうでない業務の明確化、具体的なタスク・シフティングの導入に向けた検討が必要ではないか。
・ 導入に当たっては、個々の医療機関の風土やマインドを変えていく必要があり、労働時間短縮の効果の発現までには時間がかかることに留意すべきではないか。
・ タスク・シフティングの範囲や導入が進まない要因及びその対応策について、諸外国の事例も含めて検討してはどうか。特に大学病院でタスク・シフティングが進んでいない等の実態を踏まえ、その推進についての検討が必要ではないか。
・ 医師が行う事務作業について、医師事務作業補助者を含めた事務職へのタスク・シフティングの推進も重要ではないか。
・ 看護職員による実施率が高い手技である、静脈採血、静脈注射、静脈ラインの確保、尿道カテーテルの留置等について、看護職員へのタスク・シフティングの推進が必要ではないか。
看護職員にばかり業務が集中しないよう、多職種チームでの総合的な検討が必要ではないか。
プライマリケア領域におけるタスク・シフティングも地域包括ケアの枠組みにおいて推進すべきではないか
特定行為研修を修了した看護師について、研修場所の拡大、指導する医師の協力促進、役割の明確化等を図りつつ、更に増加させることによるタスク・シフティングを推進する必要があるのではないか
・ 病棟における投薬に係る説明や服薬指導等の、薬剤師による実施の推進
先駆的な病院で取り組まれている「診療看護師」の活用の検討やフィジシャン・アシスタント(PA)の導入等の新たな職種の国家資格化の検討が必要ではないか。

タスク・シェアリング(業務の共同化)

・ 複数主治医制への移行等の検討も重要ではないか。
・ 24 時間対応を要するような医療機関の役割、診療科の特性や診療体制を踏まえ、患者の理解、安全に業務を引き継ぐ仕組みの構築と運用の徹底等を前提とした、シフト制の導入も検討するべきではないか。
地域での診療時間外の救急の対応体制や在宅医療を含めた外来の在り方まで含めて議論するべきではないか。
グループ診療や、短期間で医師を交代で派遣する仕組み等を積極的に推進すべきではないか

 

ということでおぼろげながら概要が理解できたのではないでしょうか?

特に自分は在宅医ですので地域の視点からみると、特定行為が可能な看護師さんを活用していきましょうね、診療看護師とPAを国家資格化して(プライマリーケアの領域で)活用しましょうねっていうのは既に既成事実なんでしょうね。また地域での救急に関して言えば地域包括ケア病棟を核としていくことを考えており、さらに複数のかかりつけ医と在宅医療専門の診療所が連携することで突発的な体調不良となった高齢者は通院できなくても対応してねって形にするのかなぁ、とかこの文言からは考えてしまいますがどうでしょうかね?

いずれにせよ医師の働き方改革→医師の仕事や看護の仕事の見直しの議論が進んでいくことは間違いないですので今後も注意してこの議論をみていきたいと考えています。

皆さんのご意見はどうでしょうか?よければご意見ください。

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

人手不足、医療経営状況の悪化・・・2018年以降病院や診療所が倒産を回避するためにはどうすべきか

こんにちは、あんまり経営の事は細かくは考えていない札幌の医師@今井です。

とはいいながらも激動する診療報酬改定や社会情勢などを横目でみつつ、本日は病院や診療所が今後生き残るためにはどのように活動していくべきか、少し検討していってみたいと思います。

病院や診療所の倒産が年々増加

まずは医療を取り巻く環境をみていましょう。東京商工リサーチの調査をみてみたいと思います。(以下引用しある程度省略しています)

2017年(1-12月)の「医療,福祉事業」の倒産は速報値で249件にのぼり、介護保険法が施行された2000年以降で最多に達しました。これは、6年連続で前年を上回る結果となっています。

原因別では、最多が販売不振(業績不振)の137件(前年比2.1%減、前年140件)で、全体の過半数(構成比55.0%)を占めた。次いで、事業上の失敗が50件(前年比51.5%増、前年33件)、既往のシワ寄せ(赤字累積)が17件(同13.3%増、同15件)とのこと。

さらに 東京商工リサーチの調査では、全国の医療,福祉事業者1万4,834社の2017年3月期決算は、「増収増益」企業の構成比が33.1%に対し、「減収減益」企業も同29.1%と拮抗した。また「減益」企業は51.4%と半数を超え、同業との競合や人手不足を補うための人件費上昇が収益悪化につながり、収益確保が難しいことが透けて見えます。

経営が困難となる原因は人手不足!

では人手不足とはいいますがどの程度の人手不足が直近では見込まれているのか?

いわゆる団塊の世代の方がすべて後期高齢者(75歳以上)になる2025年には、看護職員は約200万人必要になると試算されています。これに比べ、実際の看護職員数は約160万人に止まると見られ、約40万人の不足が予想されます。また、介護人材についても、2025年の需要が約253万人と見込まれる一方で、供給は171万人に止まると考えられ、80万人程度の人材不足が生じると見られています。

これらの人材不足は2025年を待たずしてもうすでに始まっています。医療機関や在宅医療の現場にいる医師や看護師、経営者なら肌感覚で理解しているのではないでしょうか?いくら募集してもこない医療スタッフや介護スタッフなどなど・・・・・魅力のない職場には人手が集まらず結果として人件費の上昇を来し経営破綻している、そんな時代がもうすでに本格的に到来しておりその影響が経営面でも影響を及ぼしつつある、2018年以降はその傾向が顕著になっていくと個人的には考えています。皆さんはどう思いますか?

医療機関は生き残るためにどうすべきか?

ということでこれからは雇いたくても人を雇えない医療機関が増加しその結果大幅な医療機関の淘汰の時代が来るでしょう。その中で生き残る医療機関となるためにはどうすべきでしょうか?

きちんとした診療報酬に基づいて経営していくことは言う間でもなく当たり前です。今まではそれすらしないでも生き残ってきた病院や診療所があることも事実ですがこれからはそうはならないでしょう。

そんな当たり前のことはおいておいて、やはり生き残るために重要なことは上記をみればわかるように人財の部分にかかってくると思います。

自分は職員さんの待遇をよくすることもそうですが、それと同じくらい<きちんと自院の使命を理解し、さらにそのことを情報として発信すること>が何よりも重要ではないか、と考えています。

その医療機関で働いてみたいと思ってもらえるように、医療機関としてのすべきこと、つまり<ミッション>を何かをきちんと定義するのはもちろんですが、それだけでなくそれを広く発信して理解、賛同してもらうこと、そんな努力をどの医療機関もしなければいけないのではないかと考えています。

 

既に黙っていても医療機関に人が来る時代は終わりました。これからは上記のように医療機関の使命や価値観に賛同してくれる人を広く募集して活動していく、そんな病院や診療所だけ生き残る時代となるのでしょうね。

 

・・・・と上記のように今井は考えましたが皆さんはどう考えるでしょうか?何かご意見あれば是非教えてください。ちなみにまだまだ医師や看護師さんの募集は行っています!(^^)!興味ある方ご連絡くださいね~

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

多職種連携の啓蒙は地域で行うべきなのか?本当に必要としているのは・・・・

こんにちは、他職種との連携で在宅医療&在宅緩和ケアを行っている宮の森の医師@今井です。

これまでの診療報酬の改定や医療制度をめぐる話のなかで地域での多職種連携の話って良く聞かれる話題ですよね。がん終末期の患者さんのケアマネと在宅医との連携強化やACPのための多職種での会議などなど・・・

ただ地域での多職種連携って実はもう在宅医療のフィールドではだいぶ行われているのが実情ではないでしょうか?っていうかそれなしには在宅は成り立たないのでやっていないところの方が少ないでしょうね。多職種連携さらに推進していくのは悪くないですが、もっと他のところで多職種連携の啓蒙を行うべきではないでしょうか?

ではどのフィールドでそれを行うべきなのか?

個人的には多職種連携の啓蒙、推進は在宅ではなく病院で、特に急性期や特定機能病院でこそすべきではないかと感じています。急性期病院の医師や看護師、MSWなどに地域での多職種連携の実際を知ってもらい学んでもらう。国は地域での推進の他に病院での啓蒙活動をもっと大々的にサポートすべきと考えますが皆さんのご意見はいかがでしょうか?

医師に限って言えば医学部~研修医までの学びの中で多職種連携の実際や実践などは重要視されていないでしょう。多くの若手医師の意識を変えていくのであれば急性期病院での多職種連携の啓蒙こそが地道ですが非常に重要になってくるのではないかと感じています。拙い連携で患者さんや家族が泣くのはもう見たくないですよね・・・

 

地域の中での多職種連携を進めるために皆さんは何をすべきだと考えますか?ご意見あれば教えてくださいね。

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

外来からのみなしの訪問看護を行ってみて、改めて実感したこと

こんにちは、札幌の在宅&外来診療医@今井です。

昨年から外来診療開始していますが一緒に外来看護師さんによる訪問看護もスタートしています。外来看護師さんがみなしの訪問看護をやってみて改めてわかったことを少し書いてみたいと思います。

 

①患者さんが訪問看護をスムーズに受け入れてくれる

外来で声かけして関係を築いてから訪問看護に入るため、看護師、患者さん双方ともに受け入れのハードルが低い印象です。看護師にとってもやりやすいし患者さんや家族にとってもやっぱりすごく受け入れがいいっていう印象があります。

②訪問看護がステーションより動きやすい

基本的に現在医療保険での訪問看護に限定していることもあり担当者会議やケアマネさんへの連絡などもなく医師の判断だけで訪問看護導入できるので非常に看護師さんが動きやすいです。

③外来とは違う面をみることができる

外来診療で見せる患者さんや家族の顔とはやっぱり違う側面をみることができます。当たり前ですが在宅での患者さんの顔をみることで外来での看護に活かすことができて非常にいいです、との感想でした。

④全体をイメージしやすい

外来で医師と一緒に活動しているため訪問看護での患者さんや生活の全体像の把握がしやすいとのこと。どうしてもステーションだけではしづらい医師との連携も外来からの訪問看護ならしやすいとの話でした。

⑤他職種につなぎやすい

これも③や④と同じ話ですが、全体像がよくわかり在宅でも外来でもみる事ができる患者さんや家族のことをよく理解していると、ケアマネさんやデイなどの通所や、その他訪問系の職種との連携がしやすく連絡もとりやすいです。

⑥書類管理が楽、というかない

これもみなしの訪問看護の医療の特徴ですがカルテ記載だけで書類管理がないため楽でストレスレスですね、っていうことを再認識しています。

 

いかがでしょうか?皆さんの病院、診療所は外来からの訪問看護してみませんか?よければご参考にしてみてくださいね。御意見あれば連絡ください。あと実際自分でもやってみたいと思う看護師さんいたら連絡お待ちしていまーす

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

子育て中の看護師さんに訪問看護のパート勤務をお勧めする7つの理由

こんにちは、4人の子育て中の札幌の在宅医@今井です。

子育て中の看護師さんこそ訪問看護をしてみてはいかがでしょうか?

今日はそんな題で少し書いてみたいと思います。

 

子育て中の看護師さんの仕事の選択肢

子供が小さい時(0~小学生低学年くらい)はできるだけ子供と一緒にいたい、仕事と生活のバランスをとりたいという看護師さんは多いのではないでしょうか?そうなると夜勤がある病棟の勤務はなかなか難しいのが現実ではないでしょうか?これまではそんな看護師さんの仕事の受け皿は病院外来でのパート勤務であったり診療所での時短勤務であったのかと思います。

ただ最近では介護保険からみのデイやショート施設での勤務、施設での時短勤務という選択肢、さらには訪問看護という選択肢も一般的になってきたのではないでしょうか?

訪問看護をお勧めする7つの理由

そんな中でも自分は是非看護師の皆さんに訪問看護をやってほしいとおもいます。単純に訪問看護の魅力を知って多くの看護師さんにやってほしいと思う点もありますが、何より以下の点を考慮してみてもやっぱり子育て中の看護師さんが訪問看護を選ぶメリットはあるのではないかなと思います。

以下訪問看護をお勧めする理由↓

1シフトが明確で土日勤務がない

基本的には訪問件数による勤務となると思うのでシフトが明確です。土日の待機は常勤の看護師さんがしてくれますので働きやすいかと思います。

子育て中はやっぱり時間がきちんと守られるか、土日が休みであるかって非常に重要だと思うのでこの点で訪問看護は悪くないと思います。

2訪問自体も常勤よりはストレスがない場合が多い

あなたのスキルややる気にもよりますが大体訪問看護でパートで働く場合しばらくの間は常勤看護師さんとペアで動くことが多いのではないでしょうか?例えば週2回訪問必要な患者さんで月曜が常勤さん、木曜がパートさん、など良くあります。

患者さんのことを相談できる相手がおり自分一人で責任を負わなくてもよい働き方が可能ですので訪問自体もそこまで思いつめずに気楽に仕事ができるかと思います。

3看護師同士の対人ストレスが少ない

基本的には訪問業務ですので仕事はほぼほぼ患者さん対応が主です。外来や診療所で場所に詰める勤務とは違って看護師さん同士意外とさばさばとした付き合いができるのも気持ちとしては楽に働けると思います。

4年上の看護師が多いので育児にも理解

年配の看護師さんが訪問看護は多いので子育てにも理解してくれる、はず・・・・だと思います。実際パートの看護師さんがいてくれたら楽にはなるので貴重な戦力に続けて仕事してもらうためにも色々配慮はしてくれると思いますよ。

5突発的な休みにも対応できる

子育て中には子供の熱発や体調不良、行事などで休まざるを得ない状況ってあり得るかと思います。大抵のある程度の規模のステーションであれば所長がそのような突発的に休む看護師さんのフォローをきちんとしてくれる体制ができていると思いますのでそのような所であれば勤務しやすいと思います。(小規模のところは難しいかも知れません・・・)

6記録は事業所によっては自宅で

これは事務所によって方針が違いますがクラウド型のカルテを導入している事業所であればどうしても子供の用事で仕事を切り上げなくてはいけないときなどは自宅でも仕事をしようと思えば可能です。場所に縛られない勤務もできる事業所もあるのでそのような事業所を検討できるのも訪問看護のいいところでしょう

7やりがいがある

まっ、これが一番ですが患者さんの自宅を訪問し看護を行う、利用者さんはそれぞれいますが管理者の方は初心者の看護師さんには比較的人間関係をとりやすい患者さんを当ててくれるかと思います。訪問看護をすることで改めて看護師としての業務の魅力を再認識できる、これも是非体験してほしい点ですね。

 

ということで子育て中の看護師さんいましたら是非訪問看護での勤務を考えてみてくださいね。ただ小規模のところでバリバリ戦力して考えるよ、っていうところは辞めた方がいいでしょう。あくまでできれば5人以上常勤がいるステーションでのパート勤務が望ましいかと思います。

同じ理由で子育て中の女医さんも訪問診療で働くのもありだと思います。興味ある方検討してみてください。

ご意見あればご連絡くださいね。

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

仕事をしながら親の介護をするという選択:仕事か介護かという二択はしてはいけない!

こんにちは、宮の森の小路を走って往診している在宅医@今井です。

先日長年在宅でみていた患者さんが体調不良となり入院されました。今後は在宅で心不全の緩和ケアを行っていくことになりそうで、退院時カンファレンスが開催されました。20人くらい関係者があつまり病院で退院後の支援について相談してきました。患者さんには非常に熱心に介護されている同居されている娘さんがいるのですが、もちろんカンファ前後で色々話はしてきました・・・

その娘さんですがカンファ終了後数日たってから先日当院にふらっと立ち寄ってくれました。たまたま近く通ったので寄りました、と・・・・

諸々病状についての話をした後に退院後の方針についてサイドちらっと聞いたのですが

「今回の退院でもう入院させずに最期まで自宅で看取るつもりですのでお願いします」

とのことでした。これまでずっとそう言ってきたのですがやっぱり方針は変わらなかったですね。ただ娘さんが仕事(会社経営)されていて激務なのは知っていたので「お仕事は無理しないでくださいね」とお伝えしたところ

「社員には母の病気について話しました。私の会社は30代40代の女性の社員が多いので、介護の問題は自分の問題だけでなく彼女らの問題にもなり得ます。

介護か仕事かの二択ではなく、仕事を辞めないでも色んなサービスを利用して自宅で最後まで家族を介護してみてあげる事ができる、私はそれを社員にきちんとみせてあげたいと思っています。それが私の仕事です」

とのことでした。

素晴らしいの一言です。必ずできる限りの援助しますね、とお伝えし可能な限りこの気持ちにお応えしたいと心から思えました。こんな社長さんいたら絶対ついていきますよね。

 

介護か仕事かの二択ではなく、仕事をしながらでも最期まで家族を自宅でみる事ができる、そんな社会が当たり前になればいいですね。介護での離職を考えている方がいましたら、まずは離職する前に医療者や介護者、ケアマネさんに相談してください。絶対全力で支援してくれるはずですから・・・

皆さんの会社はこんなこと許してくれますか?自分は社員が同じ状況になったら全力で応援したいと思っています。

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

生活支援をしないケースワーカー:介護は全てケアマネの仕事???

こんにちは、在宅医療、在宅緩和ケア行っている札幌の医師@今井です。

生活保護の患者さんで保清や体調管理がなかなか自分ではできない方、高齢になるにつれ何とかなっていたものがならなくなってくるとどうしても他者の援助が必要になってきます。

先日引っ越し後に著しく生活機能が落ちた高齢の独居男性患者さん、訪問診療にケアマネさんが同席してくれてようやく介護保険を使った援助に向けて同意を得たのですが・・・

ケースワーカーが全く関与してこない!!!

そもそもこの患者さんがこのような状態になったのはケースワーカーが全く無関心で引っ越し作業をやる気ない業者に投げっぱなし・・・・捨てるべきゴミも自宅に運び込んで冷蔵庫に至ってはコンセントすらつないでおらず、さらに調理のためのコンロもなにもない状態でした。すでにこの時点で引っ越し後1週間、ほぼ食事もしていない状況でした・・・

さすがに見かねて「生活環境みて整えてあげるのに支援してくれませんか?」と役所に電話してみたところ

介護の仕事はケアマネの仕事です

の一言で全く動く気配なし・・・・怒鳴りつけようかと思いましたがさすがにこちらも大人ですので何とか早く対応お願いしますね、とお伝えしましたが・・・・・豊平区役所の担当の人、名前絶対忘れないです・・・

 

最近ケースワーカーの対応があまりにひどすぎる!!札幌市ってケースワーカーの人数は増やしていますがこんな縦割りというか無関心な仕事の仕方でいいのでしょうか?生活保護の患者さんは情報発信できる患者さんもいますができない人、そもそもあんまりこない見知らぬ人(ケースワーカー)は信頼しないで何も伝えない人って結構いますよね。本当にこんな対応していてプロと言えるのでしょうか?

 

皆さんの地域ではどうでしょうか?無関心な、動かないケースワーカーさんにどう働きかけていますか?ご意見あればおしえてください。

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ポリファーマシーの問題はそもそも何が原因か?第3回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成資料を読む

こんにちは、本日も外来&訪問診療の札幌のかかりつけ医@今井です。

2月21日に第3回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループが厚生省で開催されました。その中で高齢者のポリファーマシーにどう取り組むべきかという資料がでていましたので少し読んでみたいと思います。(ちなみにニュースではこんな感じででているところもありました。産経新聞より 高齢者「薬漬け」防げ 一元的に把握、適正に処方 国が初の指針案まとめ

第3回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ

資料より要点まとめ・・・・・その前に処方見直しの推奨されるプロセス図で提示しておきますね。

資料内容まとめ

・75歳以上の25%が7種類以上の投薬を、50%以上が4種類以上の投薬を受けている

・投薬種類が増えれば増える程有害事象が増えますよね

・解消のためには医療関係者の連携や患者啓蒙が重要

・複数の専門家受診→ポリファーマシーが形成される。かかりつけ医やかかりつけ薬剤師の関与が一定の効果

・対応としては、病状変化時に処方を一元的に見直す、高齢者総合機能評価で各科が評価し全種類の投薬を都度把握する

・非薬物療法を重視しましょう

・減らす時はただきちんと評価しながら無理のない範囲でしていきましょう

・服薬管理は生活状況をみながら多職種連携で、大幅に薬を変える時は各科連携してカンファしながら検討していきましょう

・ポリファーマシー対策のためにも国民の啓蒙はきちんとしていきましょう

 

各専門科がつど集まって協議?生活環境みながら多職種連携?

専門科外来でこれやるってどれほどできるんでしょうか?正直ここで書かれた内容は実現可能性がかなり低い!理念は立派ですがプロセスが不可能では意味がないと感じてしまいます。

自分が考えるに多剤投薬を取り巻く問題で認識しておくべきことは

①医療者も国民も多剤投薬が現実にあると感じている

②ただ専門科受診されると専門科としてのベストの治療をせざるを得ない、非薬物療法での治療は提示や説得に時間がかかるし訴訟的リスクも内在する。薬処方した方が早く外来が回る。

③専門科外来で生活をみながらの多職種連携はかなり厳しい、というかACPなども絡んでくると絶対無理ではないか

④このままフリーアクセスが許容されたままでのポリファーマシー対策は画に描いた餅

⑤かかりつけ薬剤師や訪問看護師などの多職種ができることも処方医が多数いたら業務量が半端なくなり対応は難しくなる

という点ではないでしょうか?

 

どう考えても対策として行うことは

処方医の専門医としての姿勢を正す、というよりは高齢者の医療へのアクセスの問題とその後のフォローの問題をどうするか?というところが占めるウエイトが大きい

と自分は考えますが皆さんはどう考えますか?

現場でできることはもちろんやりますが、このポリファーマシーの問題に関してはそのレベルを超えているっていう気がしてなりません・・・・

ご意見あれば教えてくださいね~

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

病院医療者に知っておいてほしい在宅医療のちょっとした10の常識

こんにちは、在宅医療に従事して7年目の医師@今井です。

在宅や在宅医療に近い立場での外来診療していると病院医療者の方にこんなこと知っておいてほしいなぁと思うことがちょびちょびあります。

10個程簡単に書き出してみましたので参考にしてみてください。知らないことがあれば是非覚えておいてくださいね、きっと実践でも使えるはずです。

病院医療者に知っておいてほしいこと

1独居でも本人が希望すれば最後まで自宅で過ごせます、なので施設にすぐにいれるようにしないで下さい

2訪問看護は介護保険が優先の原則があるけれど医療保険でも入れます

3ちなみに介護保険もっていなくても利用は可能です

4そんな訪問看護ですがステーションからの訪問では週末や夜間よぶと自費で何千円かかかりますのでご注意ください

5介護保険には40歳から65歳までの間の人でも使用できる2号被保険者が存在しますのでお忘れなく

6点滴はポートやルートがなくても皮下でできます。抗生剤も皮下でやることもあります

7どの医療を入れるかはかかる費用も絶対検討します。お金の心配のない家族は非常に少ないと思ってください、特に若年者は・・・

8身体障害手帳は医療費の助成のためにも該当するかどうかは結構重要です

9一言で在宅といいますが個人住宅は施設では全く状況が違いますのでご理解を!

10在宅医が最も重要と考えるかもしれませんが多くは訪問看護で対応可能です。うまく訪問看護を利用してみてください

 

他にもあるかも知れませんがぱっと思いつくのはこんな感じでしょうか。皆さんは他に何かご意見ありますか?よければ教えてくださいね!

 

現在医師募集中→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加