認知症を治療する医療機関を選択する時に確認するべき8つのポイント
こんにちは、札幌の宮の森でもの忘れ外来行っている脳神経外科専門医@今井です。
さて表題の如く今回のブログは認知症の診療に関して諸々思うことを書いていきたいと思います。
突然ですが皆さんは認知症の治療に際し重要なのはなんだと思いますか?
診断をつけること??
確かに重要っちゃ重要ですがそれが全てではありません。
最近の時代の流れとしては早期に診断をつけることが最重要視されていますが本当に診断だけが重要なのでしょうか?
一部の病院やクリニックでみられる診断をつけて投薬加療→以降経過みながら投薬の調整をしていく、それだけが認知症治療のあるべき姿でしょうか?
いえいえ、もちろん違います。認知症の治療にあたって最も重要なポイントは患者さんの生活を理解した上で医療と介護両方の治療とアドバイスができ、必要な情報を提供できること、これがもっとも重要です。
なので診断と治療はわけて考えましょう。
患者さん家族は大きな病院こそいいはず!!、と信じている方が多いですが、診断はさておき認知症の治療に関しては上記の点を踏まえた上で治療してくれるクリニックを考えた方と個人的には考えています。
という訳で以下患者さんや家族が認知症を治療する医療機関を選択する時に抑えるべき8つのポイント
①その医師が在宅医療を実践しているか
②ケアマネや訪問看護、介護保険の制度のことをよく理解しているか
③普段は外来受診であっても体調不良時には往診してくれるか
④必要時すぐに訪問看護での対応を依頼できるか
⑤クスリをできるだけ減らすように考えてくれるか
⑥GHやショートステイ、施設などの情報をきちんと提供してくれるか
⑦家族の介護状況まで確認してくれ、さらにアドバイスもくれるか
⑧安易に入院を勧めないか
上記8点はできるだけ確認するようにしてみてください。
認知症の治療は大きな病院より在宅医療を良く理解している診療所で診てもらった方がいい!
いかがですか?皆さんのご意見も教えてください。