公開日:2021年02月24日

在宅医が考える在宅療養のエッセンスは「か・き・く・け・こ」

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

患者さんから「在宅療養をする上で何をきをつけたらいいの?」と聞かれれば、自分は在宅療養の「かきくけこ」を想定して質問に答えていますよ。

 

在宅療養のためのかきくけこ

「か」は、(訪問)看護師をうまく利用しよう。

「き」は、気の合う在宅医を探しましょう。

「く」は、薬は最小限となるように相談しましょう。

「け」は、血圧や検査、健康面ばかり気にしないで過ごしましょう。

「こ」は、今後のことについてよく考えておきましょう。

 

「か」はいわずもがな、訪問看護師さんをうまく利用することで要介護状態でも安楽に自宅療養をできるようになります。訪問看護師の導入していない末期のがん患者さんや認知症患者さん、当院に紹介されるときに結構いらっしゃいますが、ほぼほぼ全て導入をお勧めしています。看護師目線でのケアが入ることにより改善されるポイントたくさんあると思いますよ。

「き」はフィーリングのあう在宅医を元気な時から探しておくことが重要ですよってことですね。自分もそうですし他の先生もそうですが、話し方や雰囲気で個々人にあったDrが必ずいるはずです。元気な時から気の合う在宅医療をしてくれる医師を探しておくこと、非常に重要です。

「く」ですが、薬は最小限にするために自分から医療者にもアプローチしてください、とお伝えしています。医療者(医師)は患者さんの症状を聞くととにかく薬で解決してあげたい、と思ってしまいがちです。物忘れがひどい→アリセプト、呼吸が苦しい→吸入や去痰薬、どきどきする→抗不整脈薬、しびれや痛みがある→メチコバールやリリカなどなど・・在宅療養をする上で必要な薬って、コンプライアンスの面その他諸々考えるとできるだけ絞った方がいいと思っています。せいぜい5,6種類がベストなんじゃないでしょうか?減らせる薬の提案や協力、医療者と一緒にしてもらいたいと思います。

「け」は、医療面ばかり気にしていると毎日の生活を楽しめなくなるので、医療の面は医師や看護師にある程度任せて「生きる」ことを存分に楽しんでくださいね、したいことをしてくださいねと話ししています。

「こ」は、いわゆるACPですね。今後自分がどうなったらどうしたいのか、最後まで自宅で過ごしたいのか入院したいのか、家族の誰に連絡をとりたいのか、死ぬ前にしたいことはなんなのか、今後のことを自分事としてきちんと考えておきましょうねとお伝えしていますよ。

 

在宅療養のエッセンスは「か・き・く・け・こ」で表現できると思っていますよ。皆さんここに付け加えるもの何かありますか?

 

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