公開日:2021年02月20日

施設系専門の訪問医の受け持ち診療人数は200人~400人くらい、だそうです・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

先日アップしたブログですが、何人かのDrからも同じような意見をお聞きしましたよ。どこのクリニックとは言いませんが、同じように話を聞いている医師がいるということは確かな情報なんでしょうかね・・・うーん、どうなんでしょ

さてそれとは別ですが、諸々情報交換をDrや紹介会社の方とする中で、そもそも施設系専門の訪問診療のDrってどの程度患者数診ているの?という話になりました。色々話を聞いたのですが、現状では札幌で週5で年収がそれなりにいいところ(というかかなりいいところ)であれば受け持ち患者さんの人数は大体200人~400人の間が普通なんだそうです。

午前午後で10人~20人入居している施設を2~4か所程回れば確かに可能かも知れませんが、普通に考えるとどうやったって通常の診療なんかできる訳ありませんよね・・・当院は大体1日6~8人、多くて10人程度がいっぱいいっぱいです。(というかそんなに在宅の適応になる人は本来いないはずなんですが)

 

最初に施設系の訪問診療から在宅医療を開始してしまった医師は、その後中々個人の在宅医療には参入できません。理由はいくつかありますが、例として挙げると

①短時間で数をさばく診療に慣れてしまい、居宅で一人一人と向き合う在宅医療が全く違うから

②基本的に施設系訪問の場合はACPや家族との対話は重視されないが、居宅はそれが最重要視されるから

③施設在宅と居宅の在宅医療は医療ニーズが違うから

④本当の意味での多職種連携は施設訪問では肌感覚で理解できないから

⑤給与も施設訪問よりはどうしても下がるから(施設在宅はそもそも営利目的だから医師の給与も破格なんです)

などでしょうか。

もし比較的若手~中堅の医師で(卒後5年~15年程度)在宅医療に興味のある方、お金だけを目当てに施設在宅に安易に参入しないようにしてください。そこでの医療は本当の意味での在宅医療とは一線を画すものだと思います。特に札幌の場合はそれが顕著ですので気をつけてくださいね。1日8人診る在宅医療と40人診る在宅医療、同じ訳ないですよね。

一度施設系に行くと、個人宅をきちんと診療する在宅医への道に引き返すことができた医師、自分が知る限り二人しかいないですので、選択の道には努々ご注意を!

 

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