タスクシフトとは仕事の委譲ではなく付加価値をつけてもらうこと
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
今月15日にとある薬局さんのウエブセミナーで簡単な講習する予定です。タスクシフトがどのような変化を薬局薬剤師さん業務にもたらすのかを少しだけ話をする予定ですが、はっきり言ってしまえばタスクシフトって”医師の仕事を減らす”のが目的ではなくて”医療だけでなく生活モデルも鑑みると、医師が担えていない業務が広範囲になってきた、そのために多職種に参加してもらって付加価値をつけながら質の高い医療を提供していく”というのが目的になるのかなと思います。
ここで重要なのは赤文字にしたように、付加価値を各職種でつけていくことかなと思います。
1例をあげると当院で言えばMSWさんがいます。従来のクリニックでは入退院の調整、患者さんへの説明と家族ケア、社会的資源の活用、利用可能な制度の紹介、多職種連携、院内の情報連絡業務と全て医師(もしくは看護師長)が中心となって行っていたと思います。今現在もそうしているクリニックさん多いですよね。
当院はこれらの業務は医師から分離し、全てMSWさんに任せるタスクシフトを6,7年前から行っています。MSWさんは
⓵医師にはない制度知識
②豊富な地域の社会資源の情報
③気さくに相談できる、敷居の低い窓口
④MSW同士のネットワーク
などを利用し、医師が同業務をしていたころより質が高く、ブラッシュアップして行ってくれています。
医師からタスクシフトをしてMSWが行う、そこにMSWならではの付加価値をつける、これこそがタスクシフトの本当の意味だと思います。
翻って今後外来~在宅の分野で薬剤師さんが担うべき役割は何なのか、そしてその中でどのような付加価値をつけるのか、自分の考えを少しだけ15日に話したいと思っています。皆さんはタスクシフトが起きた時、自分の職種ならではの付加価値って何だと思いますか?
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