公開日:2020年05月04日

【日刊ゲンダイはいい加減に・・・】在宅医療は死なせる医療と思っている在宅医療者は一人もいません

こんにちは、GWも診療中の札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

GWですが日々毎日現場でコツコツと医療を積み重ねています。自分の考えは、医師は大上段から議論をする時間があれば現場で一人でも多くの患者さんを診察すべき、と思っていますので。現場で仕事をすることが医者の医者たる仕事かなぁと考えていますよ。

さて日刊ゲンダイの記事で本当にダメダメな記事を見つけましたよ。ヤフーニュースから

政府は推進だが…「在宅死」は理想の死に方か【死なせる医療 訪問診療医が立ち会った人生の最期】

内容は読んでもらえれば理解できますが、気になった部分は

超高齢社会に突入した日本では、膨張する医療費を抑えるため、病院医療よりも安価な在宅医療への切り替えを推進している。

「救命・根治・延命」の治療をするのか、あるいは「死なせる医療」にするのか。個々の希望と事情に即した判断が迫られることになる。

の2点ですかね。

地域包括ケアの理念及び病院や在宅医療の現場を見ていると、決して在宅医療への切り替えは金額的な問題だけではありません。超高齢化社会において障害を持ちながらもよりよく生きるという観点から考えても、在宅で医療を受けながら生活することが一番その人がその人らしく生きているから在宅医療への切り替えが必須なんです。

また在宅医療=死なせる医療、なーんて言葉を使っているところをみると、本当にこのゲンダイの記者さんは言葉のインパクトだけを追いかけ、記事の中身や訴えたいことなんてないんだな、ということがよく理解できます。

少なくとも現場の医療者は誰も在宅医療を死なせる医療なんて考えていないし、逆に「限られた時間をよりよく生きるための医療」と考えていますよ!!

 

日刊ゲンダイはいい加減にメディアとしての自覚をもってほしいですね。誤った情報の刷り込みは本当にやめてほしいと切に願います。

日常の臨床現場でまたまたゲンダイを読んで不安になった患者さんの対応をしている1医師からの報告でした。

 

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