新型コロナウイルス感染拡大による病院の経営状況の変化【資料から未来を予測】 

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

コロナの影響がどの程度病院経営にもダメージを与えたのか、確たる資料を確認してみたいと調べた結果、一般社団法人日本病院会から公開されている資料を読むことができました。

5月27日に公表された、新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況緊急調査(最終報告) がそれになります。病院の現時点での経営状況がよくわかる資料ですので診療所や病院経営に興味のある方は一読しておくのはいいかと思います。以下PDFでも最初の10P分だけ載せますね。

 

元になる病院が公的病院なども含まれている可能性もあるため市中の病院の経営状況をどれだけ反映しているかわかりませんが、一般論としてみてみると自分が感じた点は以下になります。

①病院の経費のうち賞与を含まない月で人件費率がほぼ50%超えている!!なので、年間を通すと人件費率は55~60%と病院の経費の大部分が固定費、人件費なんだなと改めて確認できた。

②昨年でも月の売り上げをみると昨年でも5億弱あっても利益となるのがわずか数百万円・・・・かなり厳しい数字かなと。設備投資の資金保留などもできていないでしょうし、今年に至っては数千万の赤字っていうことで昨年の年間利益は数か月で吹っ飛ぶでしょう。

③経営サイドからみると固定費となる毎月の給与はいじれないが、夏の賞与、冬の賞与に関しては現状みると減らさざるを得ない

④職員からすると、コロナ禍で大変な中勤務しているのになぜ賞与減額??となる→夏以降病院の職員さん(特に最前線にいる看護師さん)は離職する可能性大

 

かなと簡単に資料みただけでも予想できました・・・・資料の後半には北海度など特定警戒都道府県の数字も載っていますがさらに悲惨です。在宅側で考えることは・・・・この数字を見ていると既存の医療提供体制では100~200床前後の中小病院は生き残りがかなりきびしくなってくるでしょう。そうなるとどうなるか、というとやっぱり病院と親和性の高い在宅医療を新たに行うようになる可能性が高いかなとも予想します。

ということで当院が今すべきことは何か?というと、病院が在宅医療をやろうとも、当院にしかできない、当診療所で提供する在宅医療が病院より魅力的だと思ってもらえるようにブラッシュアップしていくのみ、ということになりますね。

 

公表された資料を少しでも読むことで社会福祉の、診療所の先も見えてきます。しばらくは諸々注意して定点観測継続したいと思っていますよ。

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6月以降クリニックの倒産が増える!?かも・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

東洋経済オンラインにこんな記事が載っていました。

開業医が赤字!コロナで患者激減の厳しい現実

「・・・東京保険医協会の調査によると、都内の診療所1200件以上のうち、4月上旬に診療収入が減少した診療所は9割超となり、30%以上減少した診療所が7割を超えた。50%以上の減少も3割にのぼる

全国を対象とした2900件の状況では、4月月間を通しての保険診療収入が減少したとの回答が8割超、30%以上の減少は3割以上を占めた(日本保険医団体連合会の調査)・・・」

とのこと・・・皆さんも自身のことを考えてよく理解できていると思いますが、医療機関への受診抑制は経営に大打撃となっています。当院は外来診療の売り上げが法人全体の1割くらいしかないのでそこまでダメージはないですが、それでもやはり厳しい数字にはなっています。外来しかしていない診療所であれば今頃死にそうな顔になっていたに違いありません。

友人の開業医も融資枠の増加を検討しているようですし、これから先の開業医は体力と、将来を見通す能力と、そして売り上げが落ちても動じない精神力が何より求められてくるでしょう。診療報酬の振り込みは2か月遅れですので、場合によっては逆に4月分の振込金額を6月に確認、早々と損切して倒産、とかっていうケースも増えるかもしれませんね・・・・

そんな中こんなニュースもありました。ヤフーニュースより

診療報酬架空請求の疑いで医師と事務長逮捕 在宅診療装い95万円 警視庁

「診療報酬を架空請求したとして、警視庁捜査2課は27日、医師で医療法人「甲神会」理事長の広戸孝行(49)=東京都国分寺市=と、甲神会事務長の山田誠(53)=羽村市=の両容疑者を詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したと発表した。  逮捕容疑は1月上旬~2月下旬ごろ、山田容疑者と同居する70代の実母に在宅診療をしたとする虚偽の電子カルテを作成し、事務員に虚偽の電子レセプトを作らせ、東京都後期高齢者医療広域連合に診療報酬計約95万円を振り込ませたとしている。「弁解の余地もありません」などと、ともに容疑を認めている。  同課によると、広戸容疑者は2014年4月に「羽村在宅クリニック」を開院した。【岩崎邦宏】」

 

今後医療機関の経営が厳しくなったら外来のみならず在宅の医療機関でもこんなことがおきるとは・・・・在宅医としては真面目に診療してよ、と思いますが、貧すれば鈍するとはよく言ったものですね。

とこんな話をしていたら当院もきつきつでかなり厳しいんじゃないかと思われるかもしれませんが、経営者としてはいつでも「今こそチャンスの時!」と思って経営しています。常に前向きで生きていきたいですね。

 

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