公開日:2020年02月16日

いい在宅医療者になるためには何が必要?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

在宅医療に関して「いい在宅医を見抜くには?」という記事が2月16日に出ていましたが皆さん一読されていますか?以下該当記事

在宅医療で失敗しない「いい在宅医」を見抜く3つの条件

同記事ではその条件を

①自宅から近い

②他職種連携がとれている

③看取りをきちんとしている

としていますが概ね自分も同意見です。この3つは大事な条件かなと思いますが、ひとつだけ「いい在宅医を見抜く」のが難しい点をあげるとすればこれらの情報と評価って普通の人は知ることが難しいんですよね・・・①はさておき、特に②と③は・・・・・・他職種連携は当院はMSWが中心に行っているので医師の個々人の質に頼らない連携方法が確立していますが多くのクリニックでは他職種連携って結局は医師個人個人の力量次第ですよね。また見取り数も当院は公表していますが多くのクリニックはタイムリーな活動状況は公表していないところがほとんどだと思います。

ということでこの記事に書いてある条件は確かに重要ですが、実行できるかというと??でしょうね。

 

さて患者さん側からみたいい在宅医の条件は上記にあげたようにいくつかあると思いますが、では医療者がいい在宅医療者になるためにはどうしたらいいでしょうか?同記事にあるように他職種連携ができて看取りをきちんとして・・・ってそれは当たり前すぎて言及するのもなんなので、自分は医師や看護師がいい在宅医療者になるためには以下のことは重要かなって思う点列挙してみたいと思います。

いい在宅医療者になるための条件

①いい見取りや緩和ケアを在宅で提供できるようになるために、逆に病院でしっかり疾病治療の経験をすること

②慢性期の患者さんに対応するために、急性期の病院の動きや医療者の考えを理解すること

③ジェネラリストとしてなんでも対応するためにスペシャリストとしての限界まで働いてみること

④在宅で限界まで患者さんを診るために外来や病棟で何ができるかをしっかりと見極め理解すること

⑤他職種連携をきちんとするためにも、どこまでが自分で解決すべき問題か、どこから他職種に任せるべきかを理解すること

 

ということで結論を言うと、いい在宅医療者になるためには一度はスペシャリストとして急性期病院でしばらく働く必要がある、っていうことかなと思います。卒後すぐに在宅の道に進みたいと考える医師や看護師さんいるかと思いますが、 病院医療を理解できない在宅医療者はちょっとダメだと思います。すぐに在宅やりたい、って気持ちはあるかもしれませんが、逆説的ですが病院でしばらく専門医として働いた方がいい在宅医療者にきっとなれると個人的には思っていますよ。皆さんは何かご意見ありますか?

 

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