在宅療養支援診療所から地域包括ケア診療所へのステップアップ
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
診療報酬上に在宅療養支援診療所というものが規定されています。簡単にいうと在宅医療を提供する際に24時間対応をする代わりに高い診療報酬をもらえる、という設定です。一般的には在支診と言われます。
さらに「機能強化型」と言われる在支診もあって、こちらは複数常勤医、看取りの数や緊急往診の数などの要件を一定数クリアすることでさらに高い点数をとれるようになります。
国は機能強化型の在支診を増やしたいため高点数とし医療機関を誘導しています。これからの地域包括ケアにおいて増加する在宅医療の需要に応えるために必須だと考えているからですね。
ただ個人的には在支診→機能強化型在支診、というような、「診療だけを強化する」というような診療所機能のステップアップだけでは地域に必要とされる在支診とはなりえないのでないか、と思っています。
これからの在支診の目指すべき道筋はずばり、「地域包括ケア診療所」としての活動だと思っています。
⓵診療は複数人の医師で総合診療医としての外来と在宅医療、在宅緩和ケア
②そこに看護師による外来看護、予防看護、緩和ケアを含む訪問看護が加わり、
③MSWの多職種連携業務、社会制度支援、生活支援、地域啓蒙業務
④リハセラピストによる在宅&通所リハ
⑤ケアマネの支援とサービス
⑥通所、可能ならショートステイなどの機能
⑦他には在宅医療者の教育機能
などが加わった形で地域で活動していく診療所が地域包括ケアの時代には望ましい在支診の在り方と考えています。
ということで当院はそんな地域包括ケア診療所を目指して活動していきたいと思っています。一緒に活動してみたい医師&看護師は随時募集しています。7月も数人診療所見学の医療者さんいますので興味ある方いましたら是非ご連絡くださいね。
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