今後札幌市内の高齢者住宅でクラスターが発生した時、医療面での対応はどうなるでしょうか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

茨戸アカシアハイツで発生したクラスターですが、現在札幌の在宅医が積極的に関わり施設で医療を提供されているようです。基本的には入院加療はしないで施設で隔離、治療していく方針のようですが、今後札幌市内の高齢者住宅や施設でクラスターが発生した場合(1,2か月以内にはどこかでは必ずでてくるでしょう)、医療面での方針や責任、患者さんのACPの確認などはどこが責任をもってやっていくべきでしょうか?

例えば、で考えると、当院が訪問診療で診察をしているAグループホームでクラスターが発生した場合、まず当院の診療担当職員は症状の有無にかかわらずPCR検査もしくは自宅隔離が必要となり診療からは外れることになるでしょう。個々の患者さんには普段からACPや終末期の医療への希望、また体調悪化時の入院するかどうかなど、ある程度当クリニックの他の医師でも担保できますが、やはりAグループホームを担当している医師でなければ理解しづらい部分はどうしてもあります。その時に個々の患者さんや家族の方への対応はきちんとできるでしょうか・・・正直1クリニックでは無理でしょう。

また仮にそのAグループホームを当院の医師や看護師で診るのならば、それらのスタッフは他の患者さんの診療から外さなければならず、他のスタッフへの負担が激増します。など諸々を考えると現実的には担当施設でクラスターが発生した場合、単純に体制的には当院が診療を継続することはかなりハードルが高くなります。

さらにクラスターが発生した時点で、今後の治療の決定に関しては当院の医師の決定はあくまで保健所や行政が示した方針の中で、ということになります。入院できるのか不可なのか、不可ならば担当医から家族や本人に説明するのか、それとも行政が説明するのか、ACPを配慮した治療方針の決定に関して誰が責任をもつのか、などなど・・・・

上記を考えると正直高齢者住宅でクラスターが発生した場合、医療担当は行政側が主導、とならざるを得ないでしょうね・・・・

 

普段からのACP、とはよく言いますが、このような緊急事態の時にどれだけ個々の患者さんや家族の方が納得できるような医療を提供できるのか、もしくは納得できない医療となるのならば誰がどのように説明し医療面での責任をとっていくのか、もう少ししたらクラスター発生施設での医療提供について議論が活発になっていくと個人的には思っていますが皆さんはどう考えますか?

札幌はサ高住や施設がメチャクチャ多いので、これらの部分の医療が混乱するとその波及は病院のみならず全市的になっていくでしょう・・・うーん、ひとまず自分は当院の担当施設でクラスターが発生した場合どう対応するのか、現実的にその時がきたらどうするかを考えておきたいと思っています。

 

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