公開日:2021年02月12日

改めて議論が必要~「かかりつけ医」の定義とは~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

200床以上の病院受診時に定額自己負担を導入する議論が現在進んでいますが、その中でかかりつけ医の定義はそもそもなんなの?という当たり前のことが俎上に上がっています。

別の面ではオンライン診療の導入でもかかりつけ医がメインに利用する方向で議論がでていることもあり、そろそろかかりつけ医とは何なのか、定義することは避けられない状況となっています。

日医が提案するかかりつけ医は概念上のものでしかなく、制度上どのような機能を担うのかが明文化されてはいません。

最近でた以下の記事でもかかりつけ医について定義が必要と出ていましたよ。皆さん是非一読してみてください↓

狭まる「かかりつけ医」の包囲網

 

 

個人的には以前のブログでも書きましたが、現代に求められるかかりつけ医は

①総合的な外来診療

②在宅医療、介護の実践、他職種連携の主軸

③外来及び在宅での緩和ケア

④MSWや看護師などによる社会的処方の実践

は必須の機能になってくるのではないかと予想しています。

またかかりつけ医の定義の議論が進めば必ず医療へのフリーアクセスの権利との議論の整合性が求められますが、自分は現状の医療、社会、財政状態を見ると、もう医療へのフリーアクセスは制限されてもやむなし、ときちんと国や厚生省が言うべきではないかと思っています。ここの議論がないままにかかりつけ医制度の議論はあり得ませんよね。

 

今後どのようにかかりつけ医の定義が進むのか、議論を注意深く観測していきたいと思いますよ。

 

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