公開日:2021年02月06日

全日空がサバティカル休暇?これは全くの別物では・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

興味深い、というか???な記事が出ていましたので紹介します。全日空がサバティカル休暇を導入する、とのことで、見出しだけを初見で見た自分としては「おぉ、コロナ禍で厳しいこの時にあえてサバティカル休暇導入とは・・・・さすがに日本企業も変わってきたな」と思ったのですが内実は違ったようですね。以下その記事です↓

全日空が「サバティカル休暇制度」導入

「全日本空輸が、理由を問わずに最大2年間休職できる「サバティカル休暇制度」を今年4月から導入することが26日、分かった。無給だが、1年以上の場合は留学などの補助金として20万円を支給する。国内企業では数カ月の導入事例はあるが、年単位の長期取得は珍しい。令和3年春闘が実質的に始まり、先進的な取り組みとして注目を集めそうだ。

 対象はパイロットや客室乗務員、地上職の正社員約1万5千人。勤続1年以上が対象で年齢制限はない。休業・休職期間中も会社が社会保険料を負担する。取得期間は1~5カ月のほか、1年や1年半、2年から選択できる。20万円の補助金は3年度の時限措置となる見通しだ。募集は昨年10月14日から12月18日までで、すでに締め切った。目標人数などは設定していなかった。

全日空は、もともと介護や不妊治療、社業への貢献を前提とした進学や留学による休暇を認めており、主に留学のための「わくわく休職制度」など目的ごとにさまざまな名称がつけられていた。新型コロナによる業績悪化を受けて人件費削減策を進める中で、使い道が自由な長期休みが取れる「サバティカル休暇制度」に名称や制度を一本化した。

航空業界は新型コロナウイルス流行で国際線の旅客需要が激減し、客室乗務員を中心に大規模な一時帰休が続いている。全日空の長期休職制度も人件費抑制策の色彩が強いが、社員にとっても休暇明けの生活が保障されることで留学や資格取得、他企業での勤務などが計画的に行えるメリットがある。

 サバティカル休暇は政府にも「人生100年時代」に向けた学び直しを支援する観点から推進する動きがある。経済産業省の担当者は「数カ月単位は事例があるが、年単位の導入は聞いたことがない」と話す。

【サバティカル休暇】 年度ごとの有給休暇とは別に自己研さんなどを目的とした長期休業制度。安息日を意味するラテン語「SABBATICUS(サバティクス)」に由来する。大学教員など研究者が半年や1年間、海外の研究機関に在籍する際などに利用されるが、近年では民間企業でも資格取得などの学び直しやボランティア、旅行といった広い目的で採用例がある。IT大手のヤフーは2013年、勤続10年以上の正社員を対象に最大3カ月の休暇を1回取れる制度を取り入れた。」

 

 

うーん、これはサバティカル休暇ではなくてただの人員調整、企業都合のための休暇ではないでしょうか?少なくともサバティカル休暇と呼ぶのであれば、最低限その期間の生活給か基本給などの生活は保障してあげるのが本来の意味でのサバティカル休暇かなと思うのですが如何でしょうか?

これをサバティカル休暇、と命名するのは正直やめてもらいたいですね・・・

 

自分の今後5年の目標のうちの一つに2~3か月程度のサバティカル休暇を取ることがあります。医者になって15年、開業して10年、これから先の10年20年の人生や仕事を考えると、自分自身を今一度今の状況、家族からも全く離れて一人の環境において内省する必要があると思っています。

そんな時間をとることこそサバティカル休暇というのであって、生活に心配しながら休みをとるなんて、深く自己を見つめなおす期間とはならないような気がします。皆さんはどう考えますか?せっかくサバティカル休暇とるのであればせめて最低限2か月くらいでも会社が生活給を見てあげるべきとは思いませんか?

 

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