訪問看護に転職する前に準備しておきたい4つのポイント
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
当院で勤務を開始する訪問看護師さんですが、6割くらいの看護師さんが当院で初めて訪問看護に従事することになります。訪問看護するとしてもいきなり一人で訪問することはなく、まずは同行訪問から、というのはどの事業所でも同じだとは思いますが、一人で訪問するようになると今までの病院での看護とは全く違う状況が見えてくると思います。
一番の違いは患者さんや家族との距離感や生活を看ていくことだとは思いますが、他にも「自分一人でアセスメントして意思決定、決断を下す場面がある」という点も見逃せない点だとは思います。
多くの看護師さんから「一人で訪問看護する時はその点が心配です」と言われますが、自分としては「訪問看護に来る前からいくらでも準備はできますよ」とアドバイスしておきたいですね。
どうやって準備をすればいいのでしょうか?以下に簡単に書いてみたいと思います。(対象は病院で勤務している看護師さんです)
医療、看護の治療方針決定の理由を都度確認する
病棟勤務の中で色々な科の医師と個人的に話しをしたり、もしくは看護部の代表者がある患者さんの治療方針を巡って医師と話しをする場面、遭遇することが多いでしょう。その時に、医師が、または看護部の上司が、どのような根拠で医療、看護を提供しようと思っているのかをきちんと確認しておくことは、訪問看護で一人で仕事をする立場になった時に非常に有用な知識と経験となります。
そしてその決定した治療方針で患者さんがどうなったのか、も併せて理解しておきたいですね。
もちろん上記経過、結果については自分のアセスメントとの違いはどうなのかも勉強すべきでしょう。
状況把握力を磨く
訪問看護で大事なことは患者さんだけでなく、その周囲の状況がどうなっているのかを理解する状況把握力です。これは病院勤務の時からその力を磨くことができます。
その人の生活や暮らしに興味をもち入院患者や担当患者さんについて色々聞いて理解する、その人の生活について類推し足りない情報を自ら集める、その結果その人の環境要因がどのように治療上影響を及ぼしているのかを確認する・・・別に訪問看護でなくたって病院勤務でも十分できることはあります。是非その患者さんを取り巻く状況を把握できる力を養ってみてください。
病院の多職種の考えや動きを理解しておく
ともすれば病院に勤務しながらも看護師の仕事しか理解していない看護師さんもいるかと思いますが、訪問看護に進むときには他職種の動きや考え方を理解しておくことは必須です。他職種の考えを理解しないで病院などにお願いごとなどしたら迷惑をかけてしまいますしね。
内からまずは多職種の動きや考えをみて学んでおく、意識するだけでもだいぶ違いますので是非実践してみてください。
決断する場面を意識的につくる
病院に勤務していると結局は集団での考えや行動がみについてしまいます。何かを決めることに責任を持たない退室が知らず知らずのうちに骨身に染み付いてしまいます。
なんでもいいので個人で責任をとれることや決断する場面を意識的につくっていくことは重要だと思います。職場研究でもいいですしリーダー業務でもいいですし・・・小さいところでは医師との飲み会のセッティングとかでもいいですし。自分が決める、という意思決定のプロセスをできるだけ忌避しないで受けいれることは立場に関係なくできるだけ経験するように頑張ってください。
ということで病院にいながら訪問看護をする準備、上記のようなことから始めることができると思います。小さなことからコツコツと準備したことがいつか必ず報われますので是非実践してみてくださいね。
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