公開日:2020年05月03日

札幌の救急医療が崩壊・・・・行政は一刻も早く方針を示すべき!

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

札幌の救急医療が限界に近づいています。救急医療を担う2大巨頭の病院、勤医協中央病院さんと東徳洲会病院さんがコロナ感染症のために時間外の救急対応が難しくなったとのことです。

勤医協中央病院さん→こちらのトップページを確認してください

東徳洲会病院さん→こちらを確認してください

ちなみにこんなニュースも→<札幌>新型コロナ院内感染を警戒か、急患拒否が急増

4月に入ってもおおっぴらではないですが、この病院さんは熱発患者さんでも診療を受け入れてくれていました。本当に感謝していましたが、「いつまでこの体制が大丈夫なんだろうか?この病院が救急辞めたらだれがみるんだろうか?必ずその日はそう遠くない日にくるだろうな」とおそらく在宅医の誰もが思っていたと思います・・・その日がついに来てしまいました。本当にこれから先どうしたらいいんでしょうか???

この2病院さんは本当に尽力してくれていたので救急受け入れ停止は仕方のないこと、逆に今までよくやってくれていたな、というのが救急医療に携わる医師の本音ではないでしょうか?

行政はGW中に医療機関に診療を要請しているようですが、明確な医療行政の方針のないままに診療を継続することは120%無理です。病院や医療機関が悪いのではなく、方向性を打ち出せない行政の責任です。

経験のない未曾有の危機であるのは承知していますが、厳しい言い方ですがそれでもこんな時のためにリーダーシップをとるために行政のトップはいるのです。早急に対応してもらわないと急変した患者さん、本当にそのまま搬送するところなく亡くなっていくことになると思いますよ。

 

 

この2病院の受け入れ停止を鑑みて今後当院の外来診療も変化せざるを得ないかもしれません。原則現在は地域の人のためと思って熱発の患者さんの診療もできる限り行っていますが、今後土日や祝日に関しては入院が必要だとクリニックで判断しても入院先がない、となることが容易に想像できます。

その時に医療的な責任は誰が負うことになるのか?行政?保健所?違いますよね。絶対当院にその患者さんに適切な医療を提供しなかったとして責任が降りかかってくることになります。

病院のバックアップ機能があるからこそできる限り外来での感染症診療が継続できたのですが、病院自体の機能停止が現実ならば今後は土日祝はかかりつけ患者さん以外は診療できない、ということも現実的に考えなければいけないですね・・・・一刻も早く行政は関係各所の調整を行い方向性を示し救急医療の体制を維持するための行動を実行してほしいですね。救急隊ももう限界だと思いますよ??

 

可能な限り地域に貢献するという視点から診療所を運営していきたいと考えていますが、それも当院だけでは限界があります。今後外来診療に関して変更もあるかもしれませんがその際はご了承よろしくお願いします。(できる限りしたくはないですがしばらく経過みて、患者さんの対応を継続しつつ考えます。)

 

2019年の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

2020年5月から北区、手稲区でも訪問診療開始します→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらこちらをどうぞ!

当院の診療所、もしくは法人内の訪問看護ステーションで働きたい看護師さんも随時募集しています→こちらをみてご連絡ください!

在宅医療の現場で働きたい、患者さんに関ってみたいと考えている方募集しています。資格は問いません。→こちらをどうぞ!