公開日:2020年02月26日

認知症専門外来=診断と投薬加療のみ・・・これが本当の認知症外来なんでしょうか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

認知症外来をしている病院や診療所は札幌では多々あるものの、「認知症」という疾患を超えて全人的に患者さんを診察している医療機関はまだまだ少ないのではないでしょうか?

先日外来受診したストレス性の胃潰瘍や高血圧、不眠の50代の患者さんに、生活背景としてご家族の話を聞いてみました。

今「ところでご両親はご健在ですか?」

患「えぇ、母が元気ですが認知症患ってまして・・・・○○クリニックから薬をもらっているんですよ」

今「状態はいかがですか?」

患「ただ本当に介護が大変で・・・自分が介護しているんですが夜中に○○して困ったり、自分がいないときに○○したりするので仕事と両立させるのが大変なんです」

今「それは大変ですね。薬とか介護保険とか色々調整しているんですか?」

患「通院自体も本人いかないって言ってもう1年近く通院できていないで自分だけが薬をもらいに行っている状態です。だから先生にも詳しく話はできていないんです」

今「・・・・」

患「認知症専門外来って結局は薬以外の相談はなかなかできないんですね。先生の方がまだ聞いてくれますよ」

 

とのこと・・・結局はこの人の体調不良の原因は仕事のみならず家族背景にもありそうだということが朧気ながら理解することができ、結局は介護保険の相談やケアマネさんへの助言など含め1時間近く相談することになりました。

 

こんな感じで自分は対応していますが、認知症専門外来に通院している患者さんや家族の方って投薬以外に具体的な介護保険の調整やケアマネとの連携、訪問看護の導入や社会資源の紹介、他医療機関の受診調整などをしてもらっている方、どれだけいるんでしょうか?国や行政、医師会は「認知症/認知症疑いの患者さんは専門外来に初期からかかって診てもらうのがベター」って盛んに言っていますが本当にそうでしょうか?

そもそも在宅医療をしない(もしくは理解がない)、往診をしない認知症専門外来ってどれだけ患者さん目線の外来なんでしょうか?だって認知症の患者さんや家族の方が困ることって生活の場ですよね。決してクリニックの診察室の中ではないはずです。

 

自分は既存の認知症専門外来の在り方には大きく疑問の目をもっています。皆さんは自分が認知症になったとき、もしくは家族が認知症になったとき、認知症の治療医にはどのように対応してほしいですか?投薬のみの治療?生活に寄り添い課題を一緒に解決すること?そう遠くない時期に直面する課題かと思いますのでよく考えてみてくださいね。

 

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