日本は法治国家？とてもそうは思えませんが・・・＜地域枠離脱を巡る制裁への法的根拠は？＞
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
久々に確認したMRICさんのHPで地域枠の医師についての記事がありましたのでご紹介します。興味ある方は是非一読してみてください。
Vol.22248 地域枠からの「不同意」離脱の運用を改善すべき
内容は読んでもらえれば理解できると思いますが、自分の感想としては地域枠をめぐる法的解釈が、もう法の柔軟な運用というよりは法の恣意的な活用、運用のレベルとなっていると思われます。
法的な観点からの問題をまとめると
①入学時点での誓約がその後１０年近い就労を半強制することができるのか
②入学時の誓約は奨学金の返済義務についての誓約が主体であったはずなのに、専門医取得までの勤務についての誓約も生じていいのか
③離脱も同意の上か不同意かが都道府県の判断によることになっているが、そこまで重要な判断を都道府県のみで判断させてよいのか。またその判断基準はどうなるのか
④地域枠の離脱を専門医の取得不可とすることは制度の恣意的な運用ではないのか
などになるのかと思います。
施政者にとっては上記の地域枠の運用、専門医制度の運用は非常に効率的で”楽にすますことができる対応”だとは思いますが、法治国家としてはこれで本当にいいんでしょうか？”法”ではなく感情が支配する・・・・ちょっとこれはダメではないかと個人的には思いますよ。
せめて上記運用をするのであれば法的なバックアップをきちんと整のえるべきだと思うのですが、そのような努力すら国はしなくなってしまっているのでしょうか？
地域枠を巡る皆さんのご意見、いかがですか？
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