公開日:2026年10月06日

看護学部にも「地域枠」??若者を縛るより、選ばれる仕事にする方が先ではないでしょうか??

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

 

↑今回のブログの1例として画像拾ってきましたよ。

今日の昼休みにみていた記事で気になったものをシェアします。皆さんはこの記事読んで何を感じますか?10月5日のヤフーさんの記事です。

看護学部にも「地域枠」、卒業後に「地元で働くこと」条件…公募で1億円補助・41大学に創設目指す

記事によると、医学部と同じように看護学部にも「地域枠」を作り、卒業後は地元で働くことを条件にする、という流れのようです。公募で選ばれた大学に1億円を補助して、41大学での創設を目指すとのこと・・・

今井の記事を読んだ正直な第一印象は、「え、看護師さんまで縛るんですか??」でした。

 

看護師さんの育て方はどうあるべきか??

そもそも看護師の養成って、国がお金を出す前から、地域の医療者が身銭を切って支えてきた歴史がありますよね。

医師会立の看護学校(准看護学校や看護専門学校)がその代表で、地域の開業医が会費を出し合い、授業も現場の医師が受け持ち、卒業した看護師さんが地域の病院や診療所で働く、という循環を、何十年も前から回してきました(「地域で育てて、地域で働いてもらう」は、実はとっくにやっていたことです)。

いまはその医師会立の学校が、志願者減少や運営負担で次々と募集停止に追い込まれている地域も少なくありません。

その中でこの地域枠・・・・どうなんでしょうか??

 

縛った人は去り、選んだ人は残る!!

医師の地域枠でも、義務年限が明けた途端にその地を離れる、あるいは途中で離脱するといった話は最近は珍しくありません。

18歳のときに入試の条件として選んだ「地元で働く」という約束、20代30代で変わる可能性があることはやっぱり無視はできないですよね。結婚もするし、パートナーの転勤もあるし、やりたい看護(急性期?慢性期?ステーション?緩和ケア?)の分野だって変わります。

そもそも、看護師さんのなりてが少ない、現場から離れる理由ってなんなんでしょうか?

① 夜勤や人員不足による心身の負担

② 責任の重さに見合わない処遇

③ 出産・育児・介護と両立しにくい働き方

④ 職場の人間関係やハラスメント

⑤ キャリアの先が見えにくいこと

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免許を持っていても働いていない、いわゆる潜在看護師さんが数十万人規模でいると言われている現実が、それを物語っていると思いませんか?

入口で人を縛っても、ケツから人が抜けていく構造が変わらなければ、バケツの底に穴が開いたまま水を注ぐのと同じですよね。

 

国がやるべきはシンプルに看護職を「選ばれる職業」にすること!!

すべきことはこれに尽きるのではないでしょうか?

① 処遇改善として本当に一人一人の給与に届く仕組み

② 夜勤や人員配置の負担を減らす働き方の改革(配置基準の再考、タスクシフトのより一層の促進)

③ 訪問看護・特定行為・診療看護師など、地域で持続して専門性を伸ばせるキャリアの道筋

④ 地方で暮らすこと自体の魅力(住まい、子育て、パートナーの仕事)への投資や支援

1億円を41大学に配る・・・本質になんら寄与しないものにその金額を投資するなら、その分を(それ以上必要になりますが)「こんな看護ができる!看護は面白い、魅力的だ!」っていう方に回したほうが、よほど先につながるんじゃないかなと思うのは今井だけでしょうか?

 

皆さんのご意見はいかがでしょうか?よければ考えてみて、そして教えてくださいね!(^^♪

 

 

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