認知症になったら専門医とかかりつけ医、どちらに通うべきでしょうか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

さて皆さんにいきなり質問ですが、もし自分が認知症になったら(もしくは家族が認知症になったら)専門医とかかりつけ医、どちらに通うべきでしょうか?

多くの人は認知症専門医に!って思うでしょう。それももちろん間違いではありません・・・・と、こう書けば今井は絶対「かかりつけ医に通いなさいと言うだろう」と皆さん感じるでしょうね。

自分の結論としては「専門医にもかかりつけ医にもいいところはそれぞれあるので両方に定期的にかかるのが一番いい」となります。比重としてはかかりつけ医9、専門医1、くらいの割合ですね。

以下にそれぞれの良い点と悪い点を列挙してみます。

専門医のいい点

・診断が正確

・おおまかな治療方針について教えてもらえる

・受診して安心できる

専門医の悪い点

・細かな投薬調整などは診療時間や間隔の都合上難しい

・家族状況や生活状況まで含めて診てくれない。つまり、専門医の治療は疾患の治療が主で、「実際の生活での困ること」への解決策の提示が難しい

・他科と併診になるため薬が多剤投薬となりやすい。一包化などの対応はどこが責任をもってするの?

・介護保険にあまり詳しくない

・地域の医療的、社会的資源に詳しくない

・何かあれば入院対応となってしまい在宅で診ることや突発的な往診対応が難しい

・病状が進行した時の在宅医療、緩和ケアへの対応が難しい

・家族の病気は(多分)みない

逆にかかりつけ医はどうでしょうか。以下に今井の思う点を書いてみますね。

かかりつけ医のいい点

・症状にあわせこまめな投薬調整可能

・家族状況や社会的背景、金銭的問題も視野にいれて診察してくれる

・認知症のみならず一般的な疾患には対応できるので色々な専門医を受診しなくても一か所で済む。時間の節約、多剤投薬の防止ができる。

・介護保険に詳しい→訪問看護の導入やケアマネとの連絡調整もばっちり

・地域の医療、社会的資源をよく知っている

・在宅医療対応可

・緩和ケア対応可、場合により入院せずに自宅見取りも

・家族も一緒に診てくれる

かかりつけ医の悪い点

・専門的な診断設備がない

 

ってかんじでしょうかね。上記はあくまで今井の個人的な考えです。ということで今回の題にある「認知症になったら専門医とかかりつけ医、どちらに通うべきでしょうか?」っていう質問への答えですが、自分の回答は

「年齢やADLなどにもよるが、診断については病院受診して専門医の先生にしてもらうのがいいでしょう。ただ定期通院は上記のような良い点にあげた項目を対応してくれるかかりつけ医の先生のほうがいいでしょう。自分なら専門医に通院=3~6か月に1度、かかりつけ医の先生への通院=月1、とすると思います。」

って感じになるのでしょうね。

 

いかがでしょうか?ただ上記に挙げたかかりつけ医のメリットですが、全ての先生が対応可能とは言えません・・なのでくれぐれも在宅医療は対応不可、専門診療のみ、介護保険って何?、緩和ケアは病院へ、っていう先生はかかりつけ医とはしないほうがいいのかなと個人的には思いますがどうでしょうかね?

 

 

2019年の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

2020年5月から北区、手稲区でも訪問診療開始します→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらこちらをどうぞ!

当院の診療所、もしくは法人内の訪問看護ステーションで働きたい看護師さんも随時募集しています→こちらをみてご連絡ください!

在宅医療の現場で働きたい、患者さんに関ってみたいと考えている方募集しています。資格は問いません。→こちらをどうぞ!