公開日:2020年01月28日

”かかりつけ医をつくりましょう”と言われてもどうやって選べばいいのか難しいですよね。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

国や医師会は最近何かにつけて”かかりつけ医をつくりましょう”と言いますが、そもそもかかりつけ医って普段通っている診療所の医師=かかりつけ医、とは完全にはならないのが現実です。なのでかかりつけ医をつくりましょうと言われてもどうやって選べばいいのか難しいですよね。

 

現在既存のクリニックの多くは何らかの専門特化した診療を提供することが多いです。整形なら整形のみ、循環器なら心臓のみ、糖尿病なら糖尿病のみ、と。なぜかというと当たり前ですが、そのほうがクリニックの経営としてはやりやすいからです。

①集患しやすい

②スタッフの業務も画一化でき診療業務のオペレーションが楽

③自分が慣れ親しんでいる診療のみに特化できる

などなど・・・・このような診療所に普段かかっているからそこがかかりつけ医になりえるかというと、構造的にはなりづらい(だって専門特化を売りにしているんですから)のは理解してもらえると思います。

 

自分が考えるかかりつけ医の条件は

①病気を診るのも大事だが何よりその人自身に興味をもってくれる

②医療全般の問題について相談でき治療できる、もしくは治療方針の決定や医療機関の紹介が可能

③医療のみならず介護の問題の解決力も備えている

④緩和ケアの提供ができる

⑤在宅医療や在宅緩和ケアを実践している

⑥地域の医療、社会資源に精通している

などでしょうか。

 

ということでそのようなかかりつけ医をどうさがせばいいの?っていう話ですが、70代80代の方であればそのような医療機関には不定期でもいいので通院しておきたいところです。一番いいのは友人や知人からの口コミ、その次が地域のケアマネさんや訪問看護師さんへの相談などですかね。

特に年齢的にも介護の問題ははずせなくなってくるので、介護保険のこととかを知らない医師をかかりつけ医としてしまうとものすごくその後の調整が大変になります・・・なので③や⑤はよくよく確認しておくことをお勧めします。

 

”かかりつけ医をもちましょう”という問題、実はかなり難しい問題です。皆さんもご自身に合う医師を見つけられるといいですね。

 

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