公開日:2019年12月25日

必要以上に「在宅で過ごすこと」を怖がっていませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

退院時カンファに呼ばれていくとよく体験するあるある話なのですが、司会のMSWさんが患者さんやご家族に

「サクションの手技は御家族はできますか?」とか

「点滴はどうしますか?」とか

「麻薬の使い方は現在こうなっていますので今後自宅に帰ったらこうなる予定です」だとか

「体調が急変時には・・・」とか本当に色々なことを話します。

カンファで話すること自体は自分も否定しませんし、医療者間でつめればいい話がたくさんあることは事実ですが、ただそういう話を患者さんや家族の方が聞いて

「これは大変そうだ」

「自宅に連れ帰るのは・・・」

「自分が帰るのは無理なんじゃないか」

「(家族が)これは自分はできないなぁ」

と不安に思うことはかなりあるんじゃないかなと思いますよ。

在宅の医療者が集まっている退院時カンファでさえそうならば、入院中の患者さんの方向性を決める家族と病院MSWの相談時にはもっと家族の方が不安感を感じているのは想像に難くありません。そう思いませんか?

 

自分としては自宅で過ごすことは正常な人も障害も持つ人も至って当たり前のことなので、必要以上に怖がらずに「自宅に帰りましょうか?」と言えるような雰囲気が病院や医療者の中に広がることを希望します。

 

皆さんもまわりで自宅で過ごすことを必要以上に怖がっている方がいたら、優しく「普通のことだから大丈夫、心配しないで」と伝えてあげてくださいな。きっと在宅医療の専門職が安楽に自宅で過ごすための方法を考え、実行してくれるはずですよ。

 

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