公開日:2026年06月26日

AI導入の前にまず○○を!——医療機関が今すぐすべきこと【AIがエントリーレベルの仕事を変革する中、必要な職務の再設計とは】

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

今回も面白い記事をシェアします。世界経済フォーラムの報告書をもとにした記事で、AIがエントリーレベルの仕事をどう変えるか、そして組織はどう対応すべきか、という内容です。興味ある方は一読どうぞ。6月25日の記事です↓

AIがエントリーレベルの仕事を変革する中、必要な職務の再設計とは|World Economic Forum

記事の中でこの一文が刺さりました。

「単にAIを最も早く導入した組織ではなく、人とテクノロジーが共に働く方法を最も戦略的に再設計した組織こそが、成功を収めることになるでしょう」

・・・・これ、医療機関にそのまま当てはまると思いませんか??

医療の現場は今、「個人の頑張り」で回っている

在宅医療に限らず、医療の現場の多くは今も「属人的」に動いています。

あの先生はこういうやり方をする。この看護師さんはこう記録する。ベテランスタッフの頭の中に「ノウハウ」がある。それで今まで何とか回ってきた。けれどAIを使おうとした瞬間に、この「属人的な構造」が一気に問題として浮かび上がってくるんですよね(^^♪

以前このブログでも紹介した「ハーネスエンジニアリング」の話と全く同じで、AIは「前提が曖昧なままだと悪気なく突き進んで的外れなアウトプットを積み上げる」んです。

資料提供:AIという”新メンバー”を迎える前にすべきこと—ハーネスエンジニアリングの視点から—

「AIに何をさせるか」より「うちの医療機関のやり方は何か」が先

たとえば訪問診療後の記録について。

医師Aはこう書く。医師Bはこう書く。医師Cは全然違う書き方をする。

これが今まで「それぞれの先生のやり方」として許容されてきたとしても、AIに記録の補助をさせようとした瞬間に「どのやり方に合わせればいいのか」という問題が出てきます。

例えば指示書の作成について。

他にも多職種への申し送り、家族への説明文書、診療報酬の算定根拠の記録・・・・医療現場には「標準化できていない業務」が山ほどあります。

AIを入れる前に、まず「うちの医療機関ではこの業務をこうやる」という型を作る必要がある。これが今井が最近強く感じていることです。

当法人でも今まさに取り組んでいること

ということで当法人でも、理事直轄プロジェクトとして諸々の業務の標準化、統一に取り組みを始めたいと考えています。

これ、AI導入のためというより、まず「チームとして同じやり方で動けるようにする」ためのものです。でも結果的に、この標準化こそがAI活用の土台になると今井は考えています。

記事の言葉を借りれば「明確かつ透明性の高い職務体系を構築することで、現在必要なスキルだけでなく、将来必要となるスキルも明確に定義していく」——まさにそれですね(^^♪

医療機関に求められるのは「AIを使う前の準備」

AIが医療現場に本格的に入ってくるのは、もう避けられない流れです。

でも「とりあえずAIを入れてみた」という組織と、「業務の型を作ってからAIを入れた」組織では、1年後・2年後に大きな差がついていると思います。

医療の質は「良い医師がいるかどうか」だけで決まらない——これは在宅医療でずっと言ってきたことです。同じように、「AIを入れたかどうか」でも決まらない。

どう設計するか、が全てとなるはず。

医療機関でのAI活用、皆さんの組織ではどんな取り組みをしていますか?そしてその前段階の業務の標準化や統一を無視していませんか?いかがでしょうか??

時間ある方は以下の項目をチェック!!

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