公開日:2026年06月13日

家族が在宅医療に反対するとき、どう話し合えばいいのでしょうか??

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です(^^♪

今回は「家族が在宅医療に反対する」というテーマで書いてみようと思います。

在宅医療の現場にいると、こういうケースに本当によく出会います。

本人は「家に帰りたい」「自宅で最期を迎えたい」と言っている。でも家族が「病院にいた方が安心」「何かあったとき対応できない」「仕事があるから無理」と反対する。特に遠方の家族ほどそういう意見よく言います(^^♪さてこのすれ違い、どうすればいいのか・・・今日は在宅医の立場から正直に書いてみたいと思います。

家族が反対する理由、実はほとんど「不安」です

家族が在宅医療に反対するとき、その根っこにあるのはほぼ100%「不安」です。

「急変したときどうするの?」 「痛みが出たら?」 「夜中に何かあったら?」 「自分たちだけで抱えられるの?」

これ、全部当然の不安なんですよね。在宅医療を知らなければ、そう思うのは当たり前です。

反対している家族を「自分達の気持ちをわかってくれない」と思う前に、まずその不安が何なのかを丁寧に解きほぐし、聞いてみることが大事だと今井は思っていますよ。

「何かあったとき」への不安——これが一番多い

家族の反対理由で圧倒的に多いのが「急変したときに対応できない」という不安です。

でも在宅医療には24時間対応の体制があります。夜中でも休日でも、担当の在宅医や訪問看護師に連絡できる。確かに病院とは違いナースコール押したらタイムラグなくすぐに来る、って言うわけではないですが、「何かあれば救急車を呼ぶしかない」という状況とは全然違います。

ここを知ってもらうだけで、反対していた家族が「それなら」と気持ちが変わるケースが結構あります(^^♪

「介護できない」という不安——これも当然です

「仕事があるから介護なんてできない」「一人暮らしだから無理」「老老介護なんでしょ」という声もよく聞きます。

ただ・・・・在宅医療は「家族が全部介護する」前提の医療じゃないんです。

訪問診療・訪問看護・ヘルパー・ケアマネジャー・デイサービス・・・・チームで支えることで、家族の負担を最小限にしながら在宅生活を続けられる仕組みがあります。「介護力ゼロでも在宅医療を受けている方」は実際にたくさんいます。

「全部自分たちがやるわけじゃない」ということを、まず伝えてみること、結構大事なんじゃないかなと今井は考えていますよ。

それでも折り合いがつかないとき

本人と家族の意見が真っ向から対立するとき・・・・正直、これが一番難しいです。

今井がかかりつけ医/在宅医の立場で現場で心がけているのは「どちらの気持ちも否定しない」ということです。本人の「家に帰りたい」という気持ちも正しい。家族の「心配だから病院にいてほしい」という気持ちも正しい。どちらも間違っていない。

そのうえで「じゃあ、どうすれば両方が納得できるか」を一緒に考えていく。(ただ正直気持ちは在宅医療をやってきてどんなケースでもある程度自宅で生活できるって理解しているので、在宅スタンスではあります(^^♪そこは正直に伝えておきます)

ということで、たとえばですが「まず試しに1か月、在宅でやってみて、無理なら考え直すのはどう?」っていう形で始めるように伝えるケースもあります。実際にやってみると「思ったより大丈夫だった」となることが多いです(^^♪

話し合いのヒント——「本人が何を一番大切にしているか」を軸にする

家族会議がうまくいかないとき、議論が安全か安全でないかだけになりがちです。

でも本当に大切なのは「その人がどう生きたいか」ですよね。

「お父さんは自宅で好きなものを食べて、好きなテレビを見ながら過ごしたいと言っている。それを叶えてあげるために、私たちに何ができるか」

こういう問いの立て方をすると、家族の議論の方向が変わることがあります。

迷ったら、まずかかりつけ医/在宅医に相談を

「在宅医療に興味はあるけど家族が・・・・」という段階でも、相談だけなら全然OKです。

当院ではMSW(医療ソーシャルワーカー)が家族も含めた相談に対応しています。「うちの場合、在宅医療は現実的ですか?」というところから一緒に考えますので、お気軽にご連絡くださいね。家族みんなが「これでよかった」と思える選択を、一緒に探していけたらなと思っていますよ。

さて今日は土曜日です。週末はちょっとだけ思索の時間を多めにとろうと思います。今日が皆さんにとって素敵な1日となりますように!!

時間ある方は以下の項目をチェック!!

法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓

【2026年版】法人の歩みと「これから描く未来図」について

いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓

【2025年】当院の活動を数字で振り返る

在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓

【2026年版】なぜ私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」である必要があるのか?

3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓

【2026年版】在宅医・総合診療医、そして「法人内開業希望医」募集!~医師としてのキャリアと経営マインドを磨く~

看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓

【2026年版】多職種連携のリアル~看護師・MSW・リハ職が「主役」になれる職場~

アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓

【2026年版】「医療」を支えるのは医師や看護師だけじゃない!事務長候補・人事・広報などの総合職を本気で募集します!!