入院か、それとも外来で粘って診療していけるのか。その判断に影響を与えるのは・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
外来で診療している高齢者は医療/介護上の問題があるとちょっとしたことでもすぐに全身の問題となり得ます。帯状疱疹しかり、市中肺炎しかり、インフルやコロナもそうですし、転倒や打撲、場合によってはショートの利用や親族の死去なども大きく影響してきます。
入院したほうがいいのか、それとも外来で何とか診療してあげたほうがいいのか・・・高齢者は入院によって大きく身体/認知面での低下が起こる可能性がある＆最近は入院したとしても面会制限などもあるため、できれば入院はしたくないという患者さんやご家族が増えています。
かかりつけ医として対応する場合色々な状況を想定し考えますが、入院かそれとも外来で粘ってみていけるのかの判断に影響を与える要素の一つに「患者さんや家族との信頼関係」があります。
場合により訴訟などのリスクもある現代では、外来診療で体調変化する可能性のある患者さんを診療していくのは結構「怖い状況」ではあります。当院の看護師さんによるみなしの訪問看護で（もしくは元々訪問看護ステーションを利用されていたらそこで）できるだけケアの体制やサポートの体制を整えて何かあっても対応できるようにはしてあげますが、それでも基本的には信頼できる関係があればこその対応・・・ここが結構重要なポイントかなと今井は考えています。
長年当院をかかりつけ医として通院されている患者さんであれば大丈夫ですが、初診や定期通院されていない患者さんに「外来で何とか粘って診て下さい」と言われても・・・・正直かかりつけ患者さんに比較するとハードルは上がります。
ということで一般の高齢者の市民の方にお伝えしたいことは、「もし多少の体調不良でも入院せずに自宅で療養したい！と思うのであれば、普段からの医師との付き合いが結構大事なポイントになりますよ」ということです。普段は大病院で、体調悪くなった時だけ近所のクリニック、という人もいますが、それは完全に医療機関の利用方法を間違えているかなと思いますよ!(^^)!
かかりつけ医を探すときに少しだけ上記も参考にしてくださいね～
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