認知症患者さんの在宅医療において、医療者に必要なことは
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
当院は医療依存度の高い、重症度の高い患者さんを診療している印象はあるかもしれませんが、一番患者さんの割合として多いのはやっぱり認知症患者さんです。
訪問看護と一緒に、またはケアマネさんと一緒にタッグを組んで診療していく、在宅医一人では到底カバーできないことも他職種と一緒に連携しながら診療していますよ。
本日のお題、そのものズバリ「認知症患者さんの在宅医療で医療者に必要なこと」って書いていますが、皆さんは何だと思いますか？色々あるかと思いますが、最近今井がとある患者さんを通して感じたことは「短期的な視点での介入をするのではなく、常に長期的に、年単位で支援を継続していくために今どうすべきか」という視点で活動していくこと、です。
１，２か月の短期的にいいと思えることでも、長期的には色々な歪みがでてくることがあります。ヘルパーさんの利用方法、看護師の介入の仕方、家族の負担、金銭的な問題などなど・・・常に根底に「長期で支援する」ということを意識しながら今の対応を決定していくことが大事ですよね。
ともすれば医療者は認知症患者さんの抱えている問題を今すぐに解決したい！って強く思ってしまいますが、（もちろんそれはそれで大事ですが）、諸々バランスをとりながらいつ解決するのか、どう解決するのかを長期的な視点で考えていくことを是非在宅医や訪問看護師、ケアマネさんは持っていくべきだなって考えていますよ。
認知症患者さんや家族にとって必要なことは短期的に支援してくれることではなくて、人生を一緒に伴走してくれること・・・コツコツと継続して長い目で支援していくことを当法人ではしていきたいと思っています。
札幌市中央区、西区、北区、手稲区などで在宅医療や在宅緩和ケアを希望される方は気軽に当院にご連絡くださいね。お待ちしています。
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