公開日:2020年03月12日

斗南病院さんが外来と入院の一部受け入れ休止。このままでは外来や在宅患者さんの行き場が・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

医療現場では些細な事から大きな問題になることもあるので、どんな状況でも常に先を予測しながらの対応をしていくことが求められます。

昨日斗南病院さんが以下の発表をされており、しばらくの間外来診療及び入院の受け入れを中止するとのことでした。

斗南病院さんHPより

新型コロナウイルス感染症に関するご報告

新型コロナウイルス感染症に関するご報告

令和2年3月11日

 

このたび当院職員がPCR検査で新型コロナウイルスへの感染が判明しました。

当該職員は、3月3日(火)の当院受診後に陽性となった方の受診時に対応した外来看護師でした。保健所との協議の結果、患者対応時には患者、職員ともにマスクを着用していたことから濃厚接触者ではないとの判断でしたが、病院の対応として1日2回の体温測定、症状観察を継続しておりました。その後、7日(土)より咽頭痛が出現したため自宅にて待機となり、9日(月)に指定医療機関で検査を実施した結果、陽性であると判明しましたので、当面、患者の安全確保および感染防止のため以下の対応を行います。

  1. 外来の休診           3月11日(水)〜16日(月)
  2. 入院患者の受け入れ中止     3月11日(水)〜16日(月)
  3. 面会禁止            3月11日(水)〜
  4. 救急患者(新規)の受け入れ中止 3月11日(水)〜
  5. 院内の消毒作業         3月11日(水)、12日(木)

なお当院通院中の患者の緊急対応に関しては、通常通り対応させていただきます。

患者、連携医療機関のみなさまにはご心配とご迷惑をおかけいたしますが、今後も行政機関等と連携し、感染拡大防止に向けて全力をあげて取り組んでまいりますので、何とぞご理解とご協力をお願い申しあげます。

 

国家公務員共済組合連合会斗南病院

病院長  奥芝俊一

 

 

とのことです。

このコロナの影響は斗南病院さんのみならず、恐らく市内の他の病院でも同じようなことが起きることは想像に難くありません。

ということでそのようなことが起きた時に何がおきるのかというと・・・・・在宅患者さんの不明熱や誤嚥性肺炎などの体調変化が起きた時に病院に患者さんを紹介できなくなる可能性がある、ということです。そもそも病院には絶対いかない、といっている患者さんもいるのですが、そのような患者さんの場合は逆に在宅でできる範囲で診ていくのでいいのです。が、まだまだ元気な患者さんが体調変化を起こしたときには一般的には病院への対応を依頼することが通常です。

病院がこれだけテンテコマイになってしまうと在宅患者さんやかかりつけで通院してくれている外来患者さんの受け入れが難しくなるのではないか・・・想像したくないですが現実に起こるのは避けられないような気もしています。

 

ということで当院の対応としては、MSWさんを中心として

①後方支援登録病院の病院の受け入れは今まで通り可能か

②緩和ケアなどで病院と併診している患者さんの受け入れは

③もしどこもダメだった場合地域の基幹病院さんの受け入れは可能か

などをこまめに情報収集しながら経過みていきたいと考えています。

 

今回の騒動、5月末くらいにはある程度落ち着くのではないかと個人的には考えていましたが、もう少し長いスパンを予想していてもいいのかもしれませんね。患者さんの病状が変化しないことをまずは祈るばかりです・・・・・

 

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