公開日:2020年02月08日

在宅医療における患者さんの義務と権利

こんにちは、札幌は宮の森の在宅医@今井です。

 

先日とある在宅患者さんの家族と診療について少し意見の相違があり議論となりました。ご家族にとっては当然そうして欲しい、と思うようなことでも、その内容如何であったりはたまた状況によっては難しいこともあります。

どこまでで患者さん家族の要求に線引ききするのか、という題に対しその後自分でゆっくり考えていたのですが、「そもそも在宅医療を受ける患者さん(もしくは家族)にとっての権利と義務ってなんだろう?」と考えるに至りましたよ。

よく病院のHPとかで公表されている患者さんの義務と権利ってやつです。在宅医療ではどうなるのか・・・・・通常の病院とは違うとは思いますが、個人的に考える、実際の現場における在宅医療を受けるにあたっての患者さんの権利と義務は以下かなと思っています。

患者さんの権利

①24時間体制で、在宅で提供できる範囲の必要な医療を受けることができる

②医学的診断だけでなく、全人的な観点を考慮した医療を受けることができる

③医療はあくまでその人の人生を尊重した形で提供される

最低限こんな点でしょうか。では義務はどうなるでしょうか?

患者さん(もしくは家族)の義務

①医療者を尊重し相互に信頼すること

 

基本的に病院で受ける医療とは異なり在宅では細かな患者さんの義務はあんまりないかなと思います。最低限医療者への尊重さえあれば・・・と個人的には思いますよ。

逆に言えば医療者への尊重、信頼さえもない状況では在宅医療を受けるべきではないでしょう・・・・

と思いますがいかがでしょうか?

在宅医療を24時間体制で行うことは医療者にとってもそれなりに負担です。せっかく頑張っているのに尊重、信頼してくれないようであれば医療者はどんどん現場から立ち去ってしまいますよね。

 

皆さんは病院ではなく、在宅医療の現場での患者さんの義務と権利ってなんだと思いますか?よければ教えてもらえればと思いますよ。

 

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