公開日:2018年06月04日

2026年をもって認定看護の制度の廃止が決定!!これが看護教育の地盤沈下の原因にならなければいいですが・・・

こんにちは、認定看護師さんの実力をよくわかっている札幌の在宅医@今井です。

現行の認定看護の制度、あっさり終了になるんですね。

日本看護協会HPより

さらにその一番下の部分の重点事業>看護職の役割拡大の推進と人材育成>認定看護師制度の再構築 ってところをみると

認定看護師制度の再構築

日本看護協会では、これまで安全で質の高い医療に貢献できる「特定行為に係る看護師の研修制度」の活用を推進してきました。2015年度からは、認定看護師を対象とした特定行為研修を実施し、臨床実践者として、かつ特定行為研修(研修機関、協力施設)の指導者として、特定行為研修の質向上に貢献し、リーダーシップを発揮する人材を輩出しています。
2017年度から3年間は、本会が実施する認定看護師教育を休講し、認定看護師を対象とした特定行為研修を集中的に行います。

現行の認定看護師制度の教育が始まって、20年が経過しました。今後は、新たな社会ニーズへの対応を目指し、2025年の高齢化の進展による医療や介護の需要増大を鑑み、質の高い医療・介護などのサービスが必要な時に切れ目なく提供され、在宅や地域医療の充実にも貢献できるよう、認定看護師制度を基盤に特定行為研修を組み込んだ新たな教育や役割に発展させ、認定看護師制度を再構築することに取り組みます。

 

つまり認定看護師→特定看護師とさせることで一定数の特定看護師を確保、今後その人達をとっかかりとして特定看護師をどんどん増やしていくという方針かと思いますが・・・・・個人的にはその方向性は間違っているのではないかと思います。理由は二つ。

1つ目は現行の認定看護の制度をいともあっさりと反故にしてしまうこと。これから諸々説明があるでしょうが、基本的にはこれだけ大きな問題であるのならばオープンな議論の上で方向性が決定されるべきではないかと思います。

誰が決めたのかもわからない、なぜ決まったのかも説明がない状況が続くのであれば看護協会に対しての不信感は強くなるでしょう。

自分が看護師ならこう考えますね。「特定看護師になってもまたすぐに説明もなくどんどん協会の都合で変えていくんじゃない?」って・・・・これからの看護師や現在認定看護を目指している看護師にとっても今回の決定とその決定までのプロセスは決していい影響は与えないでしょう。

もう一つの理由が特定看護師と認定看護師の違いがあるのにいっしょくたにしていいの?っていう疑問です。

特定看護師は特定の医療行為に関しての研修を受けた看護師であるにすぎません。看護師の独自の目線なども特になく、医師のしていたことができるようになるだけです。翻って認定看護に関しては、少なくとも自分が今までみてきた認定看護師はその分野の知識と看護観がしっかりしており、医療と看護との関わりを自分なりにきちんと考えている、考えられる教育を受けていると思える看護師がほとんどでした。

行為に執着してしまって大事な視線である看護とは何かを学ぶいい機会であった認定看護の資格、研修を簡単に捨ててしまっていいのでしょうか?

 

この決定、今後看護教育の地盤沈下の一因になるような気がしますが・・・・・皆さんはどう考えますか?

 

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