クリニックからの訪問看護とステーションからの訪問看護の違い

こんにちは、札幌の在宅&在宅緩和ケア医@今井です。

あまり知られていないかもしれませんが一般的に外来をしているクリニックからでも在宅療養中の患者さんに看護師さんを訪問させることができます。いわゆる”みなしの訪問看護”という制度です。

一方最近では訪問看護といえば訪問看護ステーションからのものが一般的になっていますが両者にどのような違いがあるか皆さんは知っていますか?大体自分が理解するところ以下の点となっていますので、もし知らなかったら参考にしてください。

①診療報酬:介護保険でも医療保険でもクリニックからの訪問看護の方が圧倒的に安いです。これは訪問看護療養費の有無が一番の原因ですが(他にも加算などもありますが)、介護保険に関しては単純に訪問看護ステーションからの看護の方が1.3倍くらい単価が高くなっています。

②指示の出し方、受け方:ステーションは皆さん知っている通り医師が訪問看護指示書を作成して発行、それに基づいて訪問看護をすることとなります。一方クリニックに関してはカルテへの記載だけで問題ないため、クリニックからの訪問看護への指示の方が圧倒的に簡素となっています。

③点滴などの物品の用意:点滴などをするときにステーションはこれまでは物品管理ができないため全て診療医が持参しなければいけません。一方クリニックの場合はすぐに看護師がもちだせるため医師の負担はかなり少ない状態です。

いずれステーションでも物品管理ができるようになるでしょうがしばらくは先の話ですね・・・・・

④書類作成:介護保険の訪問看護に関してはケアマネへの報告書の作成が必要なのは両者とも同じです。一方医療保険の訪問看護に関しては、クリニックのみなしの訪問看護の場合は看護師は医師に報告するのみでOKです。これが訪問看護ステーションであれば報告書などの書類作成が必要になります。

みなしの看護は書類がらく!!これは圧倒的に実感できると思いますよ。

⑤自費設定:訪問看護ステーションの場合は土日祝日夜間などは場合により保険請求+3000~5000円程度の自費徴収を設定しているところがありますが、クリニックからの訪問看護の場合は保険診療のみですので差額の徴収は認められません

 

 

以上でしょうか。ただこれは2016年現在の話ですので状況はどんどん変わっていくと思います。現在の状況気になる方はブログどんどん最近の読んでみてくださいね~

 

4月から産婦人科出身の森先生がこられたので「妊婦さんが体調崩した場合は(40歳未満が殆どなので)医療保険での訪問看護が週3回までなら受けられますよ、訪問看護もやる産婦人科クリニックとかあったら面白くないですか?」と提案したところ現場はそんなに余裕がないですよ、とのことで3秒で却下されました。確かにそうですよね・・・・・・

 

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14 コメント

  1. 大野よし子

    みなしの訪問看護を行なってます。
    介護保険での訪問看護をしていたんですが、急性増悪になり、医療保険に切り替えて、訪問看護をしていました。容態が悪化したと連絡を受け、長時間の訪問看護をしていましたが、状態が良くならないため、医師に連絡を取り、救急搬送をし入院となりました。
    ここで、お聞きしたいのですが、この日の算定はとれるのでしょうか?

    • 今井 浩平

      大野様へ

      問題なく算定できると思いますよ。医療保険でのみなしの訪問看護の場合おそらく先生がレセプトに症状詳記をすると思いますがそれでばっちりだと思います、 by 今井

  2. みなし訪問看護を始めたばかりです。
    今までは当クリニックの医師からの指示の
    訪問看護ばかりだったのですが、他の病院に
    通院している方への訪問依頼が来ました。
    他の病院に通院している場合は、当クリニック
    の医師宛に診療情報提供書を記載してもらって
    当クリニックの医師に指示を出してもらって訪問
    するんですよね。
    この場合、当クリニックに受診する必要がある
    のでしょうか。
    ネットで調べていたら、往診を受けていれば
    みなしの訪問看護を受けられると書いてあるのを
    みかけました。
    ステーションでは、通院している人も訪問看護を
    利用していたのですが。

    診療情報提供書は最大何ヵ月書いてもらえるのでしょうか。

    また、これらのことを詳しく書いている書物があるなら教えて頂ければありがたいです。

    前職がステーションだったのですが、違いが多すぎて
    困っています。

    • 今井 浩平

      基本的には診療情報提供書を書いてもらう→その病院の医師の診察→その後にみなしの訪問看護導入となると思います。資料提示する時間なくてすみませんが・・・・
      あなたのクリニックの医師の診察は原則3か月に1度の診察が必要かなと思います。また医療で入るなら医師の診察がない月はレセプトコメントは必須でしょう。
      以上簡単ですが返信です。原典の資料さがしてみますね、2,3日おまちください

  3. 丁寧な返信、ありがとうございます。

    訪問する方が往診を受けておられる場合は、当クリニックの医師が往診して、指示を出すのでしょうか?

    通院困難な方は無理と考えた方が良いでしょうか?

    • 今井 浩平

      そですね。おそらく貴院の主治医が往診することになると思います。
      他院主治医からの情報提供→貴院の主治医の診察(場合によっては往診)→主治医からの指示で訪問看護、という流になると思います。

      できれば地域の保険者や厚生局に確認してみるのもいいかも知れませんよ。地域によっては対応違うかも知れませんのでその方が安心ですね。

  4. 今井先生 はじめまして。
    みなしの訪問看護を始めようと思いますが、請求など事務的な事を学ぶ書籍でおすすめのものはないでしょうか?
    パートの療法士さんも雇って、リハビリもしたいと考えています。

    • 今井 浩平

      溝口先生こんにちは。(みなし始めるって書いてるので診療所の先生ですよね?)
      ステーションの請求はちまたにたくさんの本ありますけれど中々みなしの訪問看護の請求って本になっているものないですよね。正直自分も最初はたんぽぽ先生の本(この本って在宅保険制度のバイブルですよね)を繰り返し読んで後は実際に請求→間違いあったら社保や国保から教えてもらう→勉強する、の繰り返しで覚えていきました(効率悪くて時間すごいかかりました・・・)
      ステーションとの大きな違いは
      ①加算、療養費がない、もしくは少ない
      ②医療保険は同一日の算定について(これは同一法人ならみなしもステーションも一緒ですが)
      ③外泊時及び退院日の訪問看護の対応
      ④指示の出し方
      でしょうか。体系的な本がないため一番効率いいのは近くのやっている開業医の先生と懇意になり事務さんに教えてもらう、もしくは過去にみなしの看護の請求していたパート事務さんの募集をかけて教えてもらう、のが手っ取り早いかも知れません。回答になっていなくてすみませんが何か困ったら問い合わせの方にメール送ってもらえたらわかる範囲では相談にのりますので気軽にご連絡ください!(^^)!

  5. 草加よしえ

    診療所で、みなし指定を受けたら
    在宅訪問看護指導料で、算定したらいいのでしょうか?
    介護保険認定の場合は介護保険で請求するのでしょうか?

    介護保険で

    • 今井 浩平

      請求はあくまで患者さんの病状や介護保険の有無によりますよー、みなし指定=医療保険で算定とはなりませんのでご注意を

  6. 草加よしえ

    ありがとうございます!
    介護保険で算定する事になれば
    患者さまに先に説明しないといけないと
    いう事ですよね?
    在宅患者訪問診療料を算定
    施設総管も算定していて別の日に看護師だけが採血に行った場合も要介護認定を受けていたら介護保険で請求でいんですよね?

  7. 草加よしえ

    すいません
    看護師が採血に行った場合の点数のことです

  8. 小西侑介

    コメント失礼致します。
    この度、診療所でのみなし訪問看護をスタート予定です。

    その際、みなしからの訪問リハビリは可能なのでしょうか?
    よろしくお願いします。

    • 小西様へ
      連絡遅くなりすみませんね。訪問リハは医療介護ともに可能ですよ。
      是非がんばってください。

      今井浩平

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