在宅医療におけるヒューマンエラーをなくすためには・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

在宅医療の現場では多くのミスが生じます。それは思い込みが原因であったり、コミュニケーションのミスが原因であったり、思考方法の間違いであったり確認のミスであったりシステムエラーであったり様々ですが、年間トータルでは大小合わせると数えきれないくらいのインシデントが起きています。

システムエラーであればシステムや業務手順を見直せばいいのですが、ヒューマンエラーであれば・・・・正直在宅の現場では一人で行動することが多いのでヒューマンエラーをなくすことは難しいのかなと思っていますよ。

ただ経営者の視点から＆在宅医療の実践者として経験から、現場で起きるエラーを少なくすることは十分可能だと考えています。具体的には（想定では訪問看護業務を考えて述べますが）

①業務改善を常に行う（業務の必要性も含め）

②エラーを全員で共有し再発防止のための研修の時間をしっかりととる

③エラーの起こりやすい業務をする場合は朝会などで事前に注意を与える

④手順書の徹底

⑤声だしやコミュニケーションをとりながら業務する（現場でダブルチェックできる医療職はいないので家族や患者さんと一緒にする、っていうイメージです）

などでしょうか。諸々ヒューマンエラーを少なくする対策とかっていうのは調べれば色々あると思うのですが、自分が在宅の現場でやるとしたら上記になるのかなと思っていますよ。

特に気をつけたいのは在宅緩和ケアの場面ですよね・・・患者さん家族も気持ちが落ち着いていない、コミュニケーションの仕方にも工夫が必要、医療処置も複雑な場合がある、諸々時間的な制約がある（退院までの調整の時間、訪問の時間、信頼関係構築の時間など）、状態が悪化していく、など一つのミスが大きな結果に直結してしまう可能性があります。

一回致命的なミスをしてしまうと、事業所のみならずそのスタッフさん自身が自信をなくし、最悪退職してしまうという結果にも結び付いてしまいますで・・・やっぱり「人はそもそもミスをする生き物である」っていうのが大前提として皆が意識しておくことですよね。

各事業所の皆さん、在宅医療や介護の現場においてどのようなヒューマンエラー防止策をとっていますか？よければ教えてくださいね!(^^)!