介護保険の不適切利用を見ていると、ケアマネさんは公務員の方がいいのかも・・・と思ってしまいます。
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
外来患者さんで初診で受診される患者さんには要介護度や介護保険の利用状況を確認しています。訪問診療を希望する患者さんについてもまた然りです。介護保険をどう利用しているか、その人らしい生活を支えるためには絶対的に必要な要素で知らなければ医療の提供はできません。
さてそんな介護保険ですが、みていて「ん？？」と思う機会がしばしばあります。どんな場合かというと
〇訪問看護の不適切利用の場合
〇サ高住でのケアマネジメントが今一つな場合
〇通所週１しか利用していないのにショウタキやカンタキで契約されている場合
などなど・・・患者さんのための介護保険ではなく事業者のための介護保険の利用になっている場合が散見されるんですよね。
自分はそんな制度についてあまり理解していない患者さんや家族を食い物にするような事業所は軽蔑していますし淘汰されるべきだと思っていますが、それでもこの１０年あまり見てきた中で全くそんな感じになる気配はないですね!(^^)!
なぜそうなってしまうのか？一番の原因は介護保険のことですのでケアマネジメントが不適切、というのが真っ先に挙げられるでしょう。そりゃ事業所に付属している居宅介護支援事業所ならそうなりますよね。
介護保険が施行されて以降、ある程度地域包括や社会福祉協議会など行政がケアマネジメントをする場合もありますが、大部分は民間の事業所が居宅介護支援事業所を運営しています。効率化という点ではいいのでしょうが、現状では全国的にみると介護保険の不適切利用の方が問題としては大きくとらえるべきなのではないでしょうか？
今後は居宅介護支援事業所の運営事業所不足、ケアマネ人員不足、介護保険の適正利用という観点から考えると、ケアマネさんの公務員化というのは検討してしかるべきなんじゃないかなと思いますが・・・・
医療者が株式会社や合同会社をつくって介護保険からみの事業をするとき、なぜか８割方は当初の理念を忘れてお金が目的の事業所になっているんですよね・・・uglyな事業所を見る度に「自分はそうならないように気をつけないと・・・・そうなっていないよな？？」と自問自答しています。
介護保険の不適切利用、ケアマネさんの公務員化について皆さんはどうした来意と思いますか？
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