公開日:2018年03月15日

介護保険は本当に持続可能か?そのために必須な公正中立なケアマネジメントって現状では絶対不可能だと思います。

こんにちは、ケアマネさんが3人法人内にいる在宅医@今井です。

介護保険の持続性についていつも疑問に思っていますが、今年の4月から介護保険料が増額するよ~ていう記事がありました。ご紹介します。

産経新聞より

県庁所在地、政令市65歳以上の介護保険料 30年度から月額6000円超65%

気になる文言は

①介護保険制度が発足した12年度の介護総費用は3兆6千億円だったが、30年度予算案では11兆1千億円と約3倍になる。今後も保険料値上げは続く見通しだ。

②保険料の平均は月6192円で、3月分までの平均(5815円)から377円増える。都道府県庁所在地と政令市の計52市区で最高額の7927円になる大阪市は、引き上げ額も月1169円と最大

③介護保険施設に比べて、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料ホームなど高齢者の住まいが多く、在宅サービスの利用を押し上げている可能性も指摘される。

 

全体的に値上げは理解できますが・・・・いやはやそれにしても大阪の値上げはすごい額ですね。まあその分使われまくっているのが容易に想像できますが・・・でもこれって保険料負担や介護保険への3割負担導入などと併せて考えると負担感すごく強いですよね。

そもそもこの記事をみて感じることは2025年や2040年といった少子高齢化がより進行する時代までまだまだ時間があるのにこの負担感があるのであれば、正直介護保険が現状のまま持続するとは到底思えない、という点です。皆さんもそう思いませんか?

たしかに医療保険の費用と比べると介護費用の総額はまだまだ低いですが、今後爆発的に増える高齢者を支えるためには今のような制度設計ではダメですよね。

では何か策はないのか?個人的には応能負担はたしかに必要ですが、その前に

介護給付の無駄

をどんどん削るようにしていくのも平行してやっていかないと駄目ですよね。

特にケアマネさん・・・・③に書いてある通り自施設の入居者には関連事業所のサービスしか入れないケアマネ、デイしか利用していないのになぜかショウタキ契約としているひも付きのケアマネ、よくいます。

公正中立なケアマネジメント、って今の制度では絶対不可能だと思いますがいかがでしょうか?介護保険の無駄を削る方策の一つはケアマネの中立性の確保だと個人的には思いますがどうですかね?確かに利用者目線で動いているケアマネさんもいることは確かですが、あまりにも事業所目線でのサービスの組み立てをするケアマネさんが多すぎる気がします・・・

介護保険の無駄を削るためにはケアマネの中立性を徹底的に確保すべし、今からでも遅くないので持続可能な、無駄のすくない介護保険制度の運用のためにもここの部分は制度変更は必須かなと思いますが皆さんはどう考えますか?よければご意見くださいね。

 

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