地域枠医師、新専門医制度・・・両者ともそろそろ見直す時期では??<地域枠および従事要件のある専攻医の取扱いについて>
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
地域枠の医師はきちんと決められた年月地域医療に従事しないと専門医とることはできませんよ、との問題に対し、この数年「本当にそれでいいの?」っていう議論が細々と続けられていました。
論点となるのは
〇地域枠で入学した医師の専従要件が入学時と違う(県内と聞いていたけれど過疎地しか選択肢がない)
〇離脱がほぼ認められない(2020年に示された地域枠からの離脱可能理由は、(1)家族の介護、(2)体調不良、(3)結婚、(4)他の都道府県での就労希望、(5)指定された診療科以外の診療科への変更、(6)留年、(7)国家試験不合格、(8)退学、(9)死亡、(10)国家試験不合格後に医師になることを諦める場合、のみ)
〇そもそも地域枠医師と専門医って全く土壌が異なる議論をなぜに混合して制度化しているのか
〇地域に人を、医師を派遣する体制をつくりたいのなら、入学前後の未成年や高校生を入口の部分でだます形をとるのではなく、きちんと出口の部分、卒後どうしていくかを制度化していくべきでは?
〇そもそも専門医機構ってそんなになぜ権力あるの??
などなどですが・・・
さて今回23年10月24日に日本専門医機構から以下の文章が出されました。地域枠について専門医機構がどう考えているのか、一番新しい機構の考えが出されましたね。一読してみたいと思います。
地域枠および従事要件のある専攻医の取扱いについて
スタンスとしては、
「地域枠を離脱することは基本的には倫理的に認められないので、離脱した場合は専門医認定はできないが、地域枠の勤務条件に納得できず不同意の場合は両者できちんと議論してください。必要に応じ機構としてもそこには仲裁に入ります。離脱者がいた場合はプログラム運営側にペナルティはありますよ」
という感じですかね・・・少しは専攻医側の立場にたってくれるコメントかなと思いましたよ。
ただ現状どの都道府県の地域枠も、専攻している医師は多かれ少なかれ「こんなはずじゃなかった」「地域枠なんか辞めればよかった」と感じている医師が一定数いると思います・・・・願わくば「地域に医師を派遣する」という議論と「医師が専門医としてのキャリアをきちんと積める」という両者が満たされる形でいい制度ができるように、そろそろ新専門医制度と地域枠医師の制度は見直すべきではないかと思いますよ。
また一つ気になっているのが地域の過疎化の問題です。おそらくこれってある段階超えたら本当に桁違いの猛スピードで進むと思うんですよね。その時に制度設計変えるとしても・・・正直ついていけないくらいの変化、歪みがでるはずだと個人的には思っていますよ。
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