”２０２３年度版在宅医療に役立つ情報集”を読んでの感想・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
札幌市の在宅医療協議会が発行している”在宅医療に役立つ情報集”２０２３年度版が手元に届きましたので読ませて頂きました。（まとめて下さった係の方、有難うございました）
市内の在宅クリニックや訪問看護ステーションの実績がある程度記載されておりそれなりに活動が可視化されているのですが、読んだ上での個人的感想を少しだけ書きたいと思います。
①クリニックはそれなりに特徴が顕著になってきている。外来と訪問の組み合わせ、施設ばかりの医療機関、訪問看護ステーションとがっちりタッグを組む、看取り重視、などなど・・・・逆に言えば特徴がないクリニックはある程度の規模にはなるだろうが、そこから先発展していくハードルがかなり高くなりつつあるのかなと。
②施設の訪問診療の割合がやっぱり札幌は高い、方針として居宅メインで診療しているところは見る限り３，４か所くらいしかないのかな
③訪問看護ステーションで看取りを年１０件以上しているところは少ない！！一部のステーションが看取りに特化しており、いい状況とは言えない。
④ステーションの大規模化はまだまだ道半ば・・・・一番の要因は常勤看護師の不足（②にも関連していますが）
⑤各医療機関やステーションで載せている情報量がまちまち→今後この情報集の意義、また広義には在宅医療協議会の意義が問われるようになる？？
などを感じました。①も気になりますが、やっぱり個人的には⑤ですね。在宅医療協議会＆加入医療機関を長期的に考えると・・・・公的な目的のために（札幌市の在宅医療の発展のために）活動するのはとても素晴らしいことですし陰ながら応援しています。ただ公的な利益と各医療機関の私的な利益、両者を満たす形で運営できてこそ安定した運営ができるし、それは無理なく可能だと今井は考えていますよ。
在宅医療協議会に全く参加していないのにこんなこと言ってすいません!(^^)!自分は加入している在宅医療の１医療機関として、自分の立場でコツコツと現場で診療を頑張ることが何よりの貢献と信じているので、会の活動には参加はしませんが応援はしていきたいと思っています。
医療機関には１０００円？で配布するようなので興味ある医療機関の方は是非取り寄せてみて下さいね！！
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