家族を亡くし一人になった患者さん・・・もっと社会的処方が普及すればいいのになと感じています。
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
数年闘病されてつい最近配偶者の方を亡くされた患者さんがいます。配偶者の方の在宅療養にも自分はある程度関わったため、外来でも色々その時の話を振り返りながら遺されたご家族の診療を行っていますが、最近独居になったことによる不安感、それによる不眠や食欲不振の訴えが強くなってきました。
症状に対して投薬することはもちろんできますが、根本的な原因は”孤独”という状況にあるので、薬だけでの対応が正解か？と言われればやっぱり違うよな、と全人的に患者さんを診ているかかりつけ医としては思う訳です。
こんな時に介護保険のデイを利用するとかっていうのも一つの正解なんでしょうが（実際利用していますし）、それ以上に必要なのはやっぱり”社会的処方の実践”だと感じています。その人が生活の中で参加できるチームが地域にあること、参加して自分の生きている意味を実感できる場があること、そこを紹介してあげたい・・・そう考えています。
２０２３年の現在まだまだ社会的処方のために必要な情報や、かかりつけ医がどう介入するべきかなどの方法については何も決まったものがありません!(^^)!一人一人できる範囲で考えてあげる・・・非効率的ですがそうしていくしかないのが現状です。
薬はあくまで症状への対応であって根本への対応は社会的処方の方が効果がある場合がある・・・これからの地域医療ではよりクローズアップされていくべきでしょう。もっとそれが普及するための努力を行政や国がすべきと思いませんか？結果として医療費の抑制や患者さんのwell beingに貢献すると思いませんか？皆さんのご意見は如何でしょうか？
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