公開日:2022年11月16日

<国が求めるかかりつけ医の機能をクリニック、医療機関連携で作っていく>なんて幻想だと思っています。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

かかりつけ医に関しての議論が現在結構ホットになってきています。以下気になる記事どうぞ↓GEMMEDさんから

かかりつけ医は「医療版のケアマネジャー」の役割、国民・患者自身が「選択」できる仕組みとすべき―全世代型社会保障検討会議

上記関連した11月11日に開催された全世代型社会保障構築会議のPDFはこちらです。

 

内容は簡単にまとめると

①かかりつけ医は国民が自由に選択できるようにせよ

②ただかかりつけ医に求める機能は多岐にわたるので、1クリニックでは厳しいか。その場合は医療機関が連携して機能担保してください。

という内容です。

①はいいとして問題は②です。これに関わる部分だけ文中から引用させて頂くと↓

「・・・では、具体的にどのような役割が「かかりつけ医・かかりつけ医機能」に求められるのでしょう。香取構成員は、例えば▼日常的な健康管理▼相談指導▼予防接種▼健診▼common diseaseへの対応(いわゆる「プライマリケア医」の役割)▼慢性疾患の医学管理▼夜間・休日の対応▼専門医療機関への紹介▼入院支援▼退院後のフォロー▼複数医療機関を受診する患者の全身状態の把握▼終末期(看取り)対応▼介護など医療以外のサービスとの連携のハブ機能▼公衆衛生行政と通常医療の接点(災害やパンデミックなどの非常時における公衆衛生医としての役割)—など、極めて多岐にわたる、かつ重層的な役割が求められていると指摘しました。

こうした広範な役割を「1人の医師」で担うことは不可能です。例えば、24時間・365日の在宅医療提供・夜間休日対応などを1人の医師で対応することはできません。そこで香取構成員は、医療機関相互の役割分担と協働・ネットワーク、かかりつけ医をバックアップする病床機能を有する地域病院、診診・病診連携システムの構築など「システムとしてのかかりつけ医機能を地域の医療提供体制の中で作り上げていく」ことが重要と強調しています。」

 

実際当院がしていることはほぼ上記赤文字を網羅しています。1人の医師でやることはもちろん無理ですが、複数医師体制、多職種在籍している中規模クリックであれば、1医療機関である程度完結することは可能です。

そもそも上記赤文字の部分を複数医療機関の連携で担保するなんてできるんでしょうか?

100%無理です

できる、というかも知れませんが、国民目線からみると不十分なプライマリーケアのレベルの医療しか提供してくれない、不満足なかかりつけ医体制になることが目に見えています。

 

国は上記かかりつけ政策を推進するのなら、地域密着型の中規模クリニックの重点整備をどんどん進めていくべきです。その方がよっぽど効率がいいし質も高い、自分はそう考えています。

既存のクリニックや医療機関の維持を考えるからこんな中途半端な政策になるんですよ。もっとラディカルに変化させないと、令和の時代を支える社会保障制度の構築は無理だと思います。皆さんはどう考えますか?

 

現在の求人に関して

入職祝い金制度導入しました。是非直接応募ください→こちらをどうぞ!

人事部立ち上げました!!一緒にやってくれる方まだまだ募集しています!→こちらをどうぞ!

法人運営をしてみたい事務の方募集しています→こちらをどうぞ!

クリニックの事務長やってみたい方募集中→こちらをどうぞ!

医師の診療同行をしてくれる診療アシスタント募集しています→こちらをどうぞ!

札幌で在宅医療、在宅緩和ケアなどの訪問看護、地域密着型の外来看護をしたい看護師さん募集しています。診療所、訪問看護ステーション、看護小規模多機能など全事業所で募集中!→こちらをどうぞ!

医療事務さん募集中!→こちらをどうぞ!

MSWさん募集中!→こちらをどうぞ!

当院について

2022年上半期、それ以前の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

現在の目標は2024年に病院を開設すること!一緒に病院つくりませんか?→こちらをどうぞ!

南区の分院、さっぽろみなみホームケアクリニックについて

さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めました。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!

当院及びさっぽろみなみホームケアクリニックでは常勤医、非常勤医を募集しています→こちらをどうぞ!