公開日:2022年07月20日

リフィル処方せんが導入されましたが当院での実績は今のところ0です・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

リフィル処方せんが2022年の診療報酬で導入されました。簡単に言うとクリニックに受診しなくても生活習慣病の方は薬局さんでお薬もらえますよ、っていう制度ですが、実際4月からの当院での実績は今のところ0です。

当院がそもそもリフィルしないよっていう方針なのもありますが、自分もそうですが当院の外来にでている医師に聞いても、そもそも患者さん側からリフィルを希望することすらない、という状況で本当に「リフィルできますか?」って聞かれすらしないです・・・

 

この理由としては大きく3つあるのかなと考えています。

①クリニックに受診してもいいと考えている

当院の外来診療では単純な医療面でのことだけではなく、できる限り生活の変化や他の家族の状況なども聞かせて頂くようにしています。まぁ端的に言えば無駄話ですね。

そういう会話をしながら診療を受けるのを好まれる患者さんが多いのか、リフィルで薬局に行くよりやっぱりクリニックに受診してもいいかなと考えてくれている患者さんが多いかなと思いますよ。薬局行って薬もらうだけより先生と話してこようかと考えてくれている・・・患者さんがクリニックに受診してもいいと思ってくれている、それもリフィルがでない一因だと考えています。

②現状ではリフィルの制度のメリットがそもそも少ない

これが一番の理由かなと思いますが、そもそも現状の制度では睡眠薬や湿布などもリフィルの対象外ですので対象患者さんがかなり限定されます。また安定している生活習慣病の人も30日処方×3回薬局受診するのであれば60日処方でクリニック受診でいいやと考える人が多いのではないでしょうか?

複数医療機関を受診している人ならリフィルで薬をまとめてもらうことはは管理上、服薬コンプライアンス上のメリットはあるかも知れませんが、それでもそう多くはないのかな・・・

金銭的にも手間としても患者さん側にメリットが少ない。現状はそうではないでしょうか?

③かかりつけ医がいないと不安

これはリフィル制度云々というよりは現状の社会状況も影響していると思うのですが、発熱などがあったときに普段かかっているクリニックや医療機関があれば診てもらえる、と思う患者さんは一定数いると思います。

現状のゆるやかなかかりつけ医制度であれば、困ったときに診てもらえるかどうかは普段かかっているかどうか、というのが判断基準となること、患者さんもよく理解しています。

本当にリフィルを制度化していきたいのであればかかりつけ医の制度化と両輪で制度化していくべきでしょうね。

 

 

おそらく今後しばらくもリフィルの普及には時間がかかるでしょう。何より患者さん目線で考えた時のメリットがもっと明確にならないと制度自体の存在意義が問われることになるでしょうね。次回の改定、2024年にどうなるか今から注視していきたいと思います。

 

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