公開日：2021年06月10日

サ高住などの住宅で慣れた看護師が退職すると、あっという間に医療の質が落ちます・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

当院は基本的には施設やサ高住への診療は好んでは行っておらず、外来患者さんが移行した場合や古くから付き合いのあるGHなどに関してのみ診療しています。基本的にはあまり力を入れて診療はしていません。

なぜなら高齢者住宅や施設、サ高住での医療は担当の看護師さんのレベルに本当に依存しており、その当該看護師さんが退職するとあっという間に医療の質が落ち、結局は診療でほぼほぼ全ての医療行為をしなければならなくなるから、ということを在宅はじめてから本当に何度も何度も経験してきたからです。看護アセスメント、リハビリ、嚥下、食事の評価、薬の使い方、介護指導、家族へのケア・・・・

医療の質を下げることは患者さんも家族も困りますし、何より診療側としてもしたくはありません。ただ看護師さんが退職して人が変わると本当に質という点では維持するのは事実上無理なんですよね・・・現在も同じ問題で当院は頭を抱えていますが、最悪どうしても改善がないようであればその施設からの撤退も視野に入れてはいます。

患者さん家族の方におかれましては、「医療と看護が連携し充実した看護が受けれます」とか「看護師が常駐していますので安心です」と宣伝している住宅や施設があるとは思いますが、実際の医療の質は千差万別です。いい住宅は本当に少ないのでよくよく調べて入居考えてくださいね。

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