公開日:2020年11月19日

在宅看取り数や往診回数など、在宅療養支援診療所の実績は公開されるべきと思いませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

先日お看取りしたがんの患者さん、時間少したってからご家族の元にお悔やみ訪問に伺いました。

実際に診療は病院から紹介されて本当に短い間しか診療できなかったのですが、ご家族からは「入院中の病院からは当初他の診療所を紹介されたけれど、やっぱり当院を選択してよかった」と嬉しいお言葉を頂きました。

その時どうしても気になったのが「どうして当院を選んでくれたかどうか」という点です。

患者さん家族曰く「病院から紹介されて色々診療所を調べたんですが、結局どこがいいのかわからなかったんです。仕方ないので職業上親しくしている開業医の先生に相談したら、自分の親の看取りの時も当院にお願いして良かったからうちがいいんじゃないか、って教えてくれたんです」とのことでした・・・

これまでの当院の診療で口コミで選んでくれたことになりますが、それはそれでこれまでの活動が全く間違っていなかったのでうれしかったのですが、やっぱりもっと大きな俯瞰的な視点から考えると少し残念ですよね。

 

何が残念か?皆さんがもし在宅療養支援診療所を親のために、自分の配偶者のために、子供のために選択しなければいけなくなった時、クリニックを選択するための情報が”口コミ”だけって心許ないと思いませんか?

在宅看取り数はもちろんですが、医師の人数、訪問看護の実施の有無、MSWの存在、リハセラピストの有無、往診対応の件数、重症患者さんの診療数や割合などなど・・・診療所の指標となるべき数字はたくさんあるのに現状全くそれらの数はオフィシャルになっていませんよね・・・当院のように年間100件近い在宅看取りを実施する診療所もある一方、患者数だけものすごくいるけれど結局は高齢者施設にばかり訪問して看取りや往診はほぼやらない診療所もあるのは紛れもない現実です。

 

地域包括ケアの時代、またこれだけ情報インフラが発達した時代、選択する患者さん家族が不利益にならないように、また自分達にあった理念のクリニックを選択できるように、在宅療養支援診療所の実績は公開されるべきだとは思いませんか?皆さんはどう考えますか?

 

 

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