公開日:2020年02月12日

<在宅医療の格差>は既に始まっている・・・

こんにちは、札幌の在宅医&在宅緩和ケア医@今井です。

 

長年在宅医療にかかわってきていますが最近現場で<受けられる医療/介護の差が患者さんによって徐々にでてきたな>と感じることが多くなってきました。

医療者の数とか質とかそういう医療側の問題ではなくて単純に患者さん家族側の問題です。即ち医療介護にかけられるお金の制限からサービス導入ができない患者さんが増えてきた、ということです。

統計をとった訳ではないのであくまで個人の肌感覚の問題ですが、最近特に医療/介護費が問題となる患者さん家族が増えている印象です。確かに在宅は外来以上入院未満といわれるように医療費としては外来診療より高額ですし、他の介護サービスなども1割ではなく2割、3割負担となったらかなりの金額になりますよね。

自分が感じているこの感覚、実際の現場で感じているので絶対間違いないはずです。この次のステップはおそらく今後数年以内で必要な医療介護サービスが在宅で受けられない患者さんが多発し社会問題化する、ということでしょうか・・・・

増加する社会保障費用、高齢化する支え手の問題などはこれからもずっと続きますが、現場からは金銭的負担に耐えられなくなってきている患者さん家族が世間の人が思う以上にかなり増えてきていること、意識してほしいと思っています。

皆さんの周りではいかがですか?最近特に金銭面で困っている患者さん家族、増えていませんか?

 

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