隙間風がつらい、暖房の費用が払えない・・・体調不良は環境が原因のことも
こんにちは、札幌のかかりつけ医@今井です。
12月1月とあまり寒くなく落ち着いた(というか例年では考えられないくらい)暖かい日が続いていましたが1月下旬からようやく冷え込んできて冬らしくなってきましたね。
そんな寒くなりつつある日ですが、ある日いつも元気に通院してくれていた高齢の患者さんが動けない、と言って搬送されてきました。
めまいやふらつき、食欲がないなどの症状の訴えはあるものの検査上は異常なし。なんかおかしいなぁと思いつつクリニックで横になってもらい点滴しながら話をゆっくり聞いているとこんなことを言われました。
「昨年の夏に引っ越ししてしばらくはよかったんですが、冬に入るとものすごい寒い部屋だってわかったんです」
「大家さんに暖房器具や部屋の隙間のことを言っても保護だから我慢しなさいとのことで何もしてくれない」
「ケースワーカーさんもあまり動いてくれないし・・・仕方ないからお金も無駄にできないし、暖房の費用も払えないから部屋で布団にくるまって我慢していた」
とのこと。
まぁ明らかに体調不良の原因はここにありそうですよね。環境要因が大きくその人の生活に影響を与えていそうでしたので、もちろん自分たちのできることは保護課、ケースワーカーさんに連絡しての環境調整となります。
かかりつけ医はこんな感じで症状のみへの治療だけでなく根本的な治療となりうるのであればその人の生活の改善にもお手伝いしていきたいと思っています。
あなたの近くのかかりつけ医の先生はあなた自身や生活に興味をもってくれていますか?そんな先生がいたら是非かかりつけ医としてくださいね。
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