公開日:2020年01月13日

訪問マッサージがリハビリテーションと広報しているのは違和感がありませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

最近外来患者さんや在宅患者さんで続けて以下のような経験をすることがありました。ある日訪問マッサージの業者さんが営業に自宅に来てor通っているデイサービスで体験マッサージした後「訪問リハビリを医療保険で受けられますよ」と話をされて先生から同意書をとってくるように言われたとのこと・・・

患者さんとしては機能向上のためのリハビリをしたいと思っていると思うのですが、どうみてもやっていることはリハビリテーションとは言えない内容です・・・・

自分は(訪問)マッサージ自体は効果があることは否定しませんし、脳梗塞後遺症などで筋硬縮が強い方には顕著にADL向上に寄与している方も知っていますので必要がある方には紹介することもありますが、それでもリハビリですよ、と言って紹介することはないですね。

とまぁそんなことを思いながら一人一人患者さんとは相談していますが、この問題の一番の根本は訪問マッサージ=リハビリ、と一般の人が思ってしまう程病院で行われているリハビリテーションが在宅では受けられない、という点ではないでしょうか?

 

そもそも訪問リハの制度自体もかなり複雑、介護保険優先の現行制度では中々利用のハードルが高いので訪問リハ自体が普及しないですよね。

また医療者の目からみると、リハ特化型のステーションやマッサージ事業者が行っている訪問リハはリハのみに特化して看護のレベルがあまり高くない、と言ったことが往々にしてあり医療者からも利用しづらいということがあります・・・・

リハビリテーションが地域の中でもっと普及するためにはリハスタッフを大幅に地域に異動させ、かつ介護保険の制度改革でもっと利用しやすいシンプルな制度にする改革が必要だな、などとマッサージ業者さんとのやりとりの中に感じましたがどうでしょうかね?皆さんの地域でのリハ状況、どうなっていますか?もっと訪問リハを生活の身近にしてほしいなと切に願っています。

(良質な訪問、店舗マッサージや針灸の方がいるのも知っていますので、今回の話はマッサージや針灸の方の全否定ではありませんので誤解ないように・・)

 

 

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